潤滑油の使う場所をVRで学べる/bpジャパン
潤滑油やグリスなどを販売するbpジャパン(C46)のブースでは、仮想現実(VR)ゴーグルを使った体験ができる。産業用ロボットや風力発電機など、潤滑油が使われる場所について映像で学べる。
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潤滑油やグリスなどを販売するbpジャパン(C46)のブースでは、仮想現実(VR)ゴーグルを使った体験ができる。産業用ロボットや風力発電機など、潤滑油が使われる場所について映像で学べる。
空圧機器や真空グリッパーを手掛けるピアブ・ジャパン(D16)は、ロボットハンドを交換するハンドチェンジャーを初披露した。ロボットの動作でハンドの接続部分を側面から差し入れるだけで取り外せる。逆の順番で動作させると装着もできる。担当者は「ハンドチェンジャーの中でも簡単な方式。真空グリッパーなどと合わせて販売拡大させたい」と意気込む。
工作機械に取り付けて使う切削工具を準備するツールプリセッターなどを製造する共立精機(D14)は、全自動計測システム「HP-6040V-FA」を披露した。ツールホルダーの締め付けナットの締緩装置や突き出し調整ユニット、搬送用ロボットなどを組み合わせた。人工知能(AI)を活用して刃先の付着物を検知する「AIソフト」も搭載。金属加工関係の来場者は同システムを見つめながら、自社工場への適用について検討していた。
商社の三井物産マシンテック(E26)は、金属加工から測定、保管までを一貫で自動化したシステムを出展している。台湾のシムフォースが開発した「インテリジェント製造システム」で、国内では初披露となる。マシニングセンタ、3次元測定機、協働ロボット、加工物(ワーク)と切削工具の両方を保管できるストッカーを連動させる。その加工プログラムや測定プログラムの自動生成、稼働管理など一つのソフトウエアで完結できる。
オークマ(D04)は5軸マシニングセンタ(MC)「MU-500VⅢ」と20kg可搬の協働ロボットシステムの新製品「OMR20」を組み合わせた自動化システムを展示している。MC向けだと従来は3軸機がOMR20の対象機だったが、今回初めて5軸機にOMR20を搭載して出展したという。工程集約が可能な5軸MCとOMR20を組み合わせることで、多品種少量生産の自動化を実現する狙いだ。
ダイヘン(C04)は「シンクロフィード溶接システム」を搭載した溶接ロボットシステムなどを展示している。シンクロフィード溶接システムは、火花が飛び散る寸前で溶接ワイヤをタイミングよく出し入れすることで、スパッタ(溶接時に飛散する金属粒)の飛散を抑える技術だ。「中部地方は自動車産業が盛んなため、車の軽量化のために使われるアルミ材の薄板などの溶接をブースで実演している」とFAロボット事業部の足立明企画課長は語る。
SSI(C28)は、台湾テックマンロボット製協働ロボットを使い、部品の自動検査デモシステムを構築した。部品が適切に組み立てられているかと、表面きずの有無を検査できる。竹内千洋常務執行役員は「ロボットにカメラと人工知能(AI)が標準搭載されているためシステムを簡単に構築できる。自動車業界の来場者などに提案したい」と語る。またブースでは協働ロボットのティーチング体験も実施する。
直動案内機器メーカーの日本ベアリング(D36)は、各種アクチュエーターなどを出展する。特に、製造現場への提案として、アクチュエーターを組み合わせる直交ロボットなどを展示して訴求する。高額な垂直多関節ロボットでなく安価な直交ロボットで、設計や制御なども容易にする簡素化をアピールする。また「単軸アクチュエーターの繰り返し精度は1μmレベルで、より高レベルなニーズにも応えられる」と、担当者は胸を張る。
トライエンジニアリング(E48)やイワタツール(E49)など8社が、切削加工用ロボットシステムの市場拡大を目指す研究団体「ロボット加工技術研究会」を会期初日の7月4日付で発足した。同日にはAichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ)で記者会見を開き、研究会発足の狙いや今後の取り組みについて報道関係者らに発表した。
DMG森精機(C02)は協働ロボットと自律走行型搬送ロボット(AMR)を組み合わせた自動化システム「WH-AMR 10」を使った工具管理の自動化ソリューションを展示している。ドイツのハイマー製のツールプリセッター(工具測定機)で測定した工具を、WH-AMR 10が工作機械に見立てたパネルまで自動搬送するデモを実施している。