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会場速報

REAL TIME REPORTING

工場物流のセミナーが大盛況/Mujin基調講演

会期1日目の基調講演「ロボットが現場を変える」の2本目では、Mujin(ムジン、E02)の滝野一征最高経営責任者(CEO)が登壇し、「ソフトウェア次第で自動化設備能力が数倍変わる時代到来 知能統合プラットフォームが実現した次世代DX工場/倉庫」をテーマに講演した。滝野CEOは「今後の自動化システムには、ワーク(対象物)の切り替えの簡単さ、短納期、低コスト、拡張性の4つの要素が重要になる」と訴え、工場物流の自動化事例やデジタルツインを活用したシステム導入サポートなどについて語った。

接続するだけで位置決め完了/FNS

FNS(E41)は、旋盤やマシニングセンタ(MC)などの既存の設備に直接接続できる可搬式台車ロボットシステム「RD510」を展示する。台座の底面に装着されたセンサーが自動で床面の凹凸を測定するため、位置の補正なしにどんな場所でも使用できる。見島史郎会長(=写真)は「RD510は中小企業の製造現場に向いている装置。お昼休みなど作業員のいない時間にだけすぐに稼働させることも可能だ。展示を通してロボットの位置決めの重要性を知ってもらえたら」と語る。

ロボットの切削加工の利点を訴求/トライエンジニアリング、イワタツール

 システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のトライエンジニアリング(E48)と、切削工具メーカーのイワタツール(E49)は、ロボットを使った切削加工システムを複数展示している。一つはロボットで付加製造(AM)した対象物(ワーク)を、もう一台のロボットで切削加工して仕上げる。実際に宇宙産業での導入例もあり、サンプルワークなども展示する。もう一つは、切削加工する工具を交換しながら複数の加工を施すシステムだ。工具を回転させるスピンドルを3方向に付けている。垂直多関節ロボットの先端軸を回転させてワークに押し当てる面を変えることで、穴開け加工やねじ山を切り出すタップ加工など、複数の加工をする。トライエンジニアリングの岡丈晴専務は「ロボットで切削加工をする利点は多い。それらが伝わるような展示にできた」と自信を見せる。

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