生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

会場速報

REAL TIME REPORTING

AGF用操作端末の機能をアップデート/リードテック

リードテック(E78)は、無人搬送フォークリフト(AGF)を2台使いパレット(荷役台)の自動搬送デモを披露する。同社のタブレット端末「ユニバーサルUI」で、AGFに稼働指示を送れる。「ユニバーサルUI上で、AGFの稼働状況をリアルタイムで確認できる機能を開発するなど、ユーザーの要望に合わせてアップデートを重ねている」と担当者。

安全柵不要の走行軸でリーチ拡大/ユニバーサルロボット

ユニバーサルロボット(C13)は、ブース内に8つのデモシステムを配置した。走行軸を同社の協働ロボットと組み合わせたデモシステムは特に注目を集めている。 吉岡孝朗シニアマーケティングマネージャーは「接触を検知して停止する機能を持つ世界初(同社調べ)の走行軸をデモシステムに採用した。協働ロボットと走行軸のどちらかが停止するともう一方も停止するようにしており、安全柵を置かずに使えるため省スペースを実現できる」と話す。

工場物流のセミナーが大盛況/Mujin基調講演

会期1日目の基調講演「ロボットが現場を変える」の2本目では、Mujin(ムジン、E02)の滝野一征最高経営責任者(CEO)が登壇し、「ソフトウェア次第で自動化設備能力が数倍変わる時代到来 知能統合プラットフォームが実現した次世代DX工場/倉庫」をテーマに講演した。滝野CEOは「今後の自動化システムには、ワーク(対象物)の切り替えの簡単さ、短納期、低コスト、拡張性の4つの要素が重要になる」と訴え、工場物流の自動化事例やデジタルツインを活用したシステム導入サポートなどについて語った。

LMガイドをリニア搬送に生かす/THK

THK(D46)は、リニア搬送システム「VTSシリーズ」を参考出展した。リニア搬送システムはコンベヤーなどに比べて、高い位置決め精度や、複数ある搬送台それぞれを単独で制御できる特徴などを持つ。対象物(ワーク)を搬送台に乗せたまま、塗布や組み立てなどの作業をしやすいため、近年は特に注目を集める。THKのVTSも同様の特徴を持つ。さらに、搬送台に同社の直動案内装置「LMガイド」をベースにしたガイドで搬送台を稼働させる。そのため、複数のユニットをつなげて搬送経路を長くした際にも、がたつきを生じにくい。また、独自の給油方法で潤滑油を補給できるなど、LMガイドで培った知見を盛り込んだ。担当者は「リニア搬送システムでは後発だが、長年培ってきたLMガイドの特徴を取り入れることで、差別化を図る」と意気込む。

AMRと協働ロボットで工程間搬送を自動化/ダイドー

ダイドー(D40)は、自律走行型搬送ロボット(AMR)「YOUIBOT(ユーアイボット)」に、協働ロボット「COBOTTA Pro(コボッタプロ)」を組み合わせ、工程間搬送の自動化を提案した。協働ロボットの先端にカメラを搭載しており、撮像したデータを基にピッキングなどの動作に補正をかけられる。営業本部営業推進部企画室の三橋愛莉花室長は「ユーアイボットはトップクラスの速度を誇るAMRで、生産性を高められる。引き合いは非常に多く実績もある」と話す。同じデモシステムを同社のロボット実験工場「オートマチックファクトリー」にも常設展示する。

超小型ビジョンセンサーを初披露/メックマインド

メックマインド(C3)は、ビジョンセンサーの新製品「Mech-Eye NANO ULTRA(メックアイ・ナノ・ウルトラ)」を展示した。本体の幅が100mm、質量が700gと小型で軽量なため、可搬質量の小さい協働ロボットへの搭載に向く。 営業部の泉悠和営業マネージャーは「解像度が高いのも特徴。自動溶接などのニーズに応えるべく開発した」と話す。また広い視野と高精度を両立した「メックアイLSR XL」も初披露した。

自動倉庫を初公開! Mujinコントローラで制御可能/Mujin

Mujin(ムジン、E02)はパレット(荷役台)保管式の立体自動倉庫を国内初披露した。シャトルの台数や入出庫口の数を調整することで、最適な入出庫能力を確保できる。ロボットアームや無人搬送車(AGV)と併せ、同社のコントローラー「Mujinコントローラ」でまとめて制御できる。その他、ロボットアームによる通い箱の積み付けでは、新たに2色コンテナに対応するなど、工場物流の自動化提案を一層強化した。

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