[気鋭のロボット研究者vol.3]シンプル制御の鍵は“速さ”/東京大学山川雄司講師【前編】
ロボットでひもを結ぶ
次にこの原理を布に応用。通常はロボットで布を折りたたむには分単位の時間が掛かるが、この方法で二つ折りにするだけならわずか0.4秒だ。
計算上の挙動と実際の挙動にはずれが生じるが、特殊なビジョンシステムで瞬時に画像を取得して解析し、即座に動作を微調整する。
勝率100%のじゃんけんロボット
山川雄司(やまかわ・ゆうじ)
東京大学 生産技術研究所 機械・生体系部門 講師
2006年3月東京大学工学部卒。08年3月年同大学院情報理工学系研究科修士課程修了。11年3月同博士課程修了。11年4月同特任助教。14年4月同助教。17年10月より現職。休日は18年1月に生まれた子どもの世話に追われる栃木県出身の36歳。
※この記事は「月刊生産財マーケティング」2018年10月号に掲載した連載「今に花咲き実を結ぶ」を再編集したものです。