キヤノンは８月5日、協業メーカーに対し、無人搬送車（AGV）などの移動ロボット用の映像解析ソフトウエアの提供を開始した。カメラを使って自己位置の推定と周囲の地図作成を同時に行う「Visual SLAM（ビジュアルスラム）技術」などに対応する。

　第一弾として、日本電産シンポ（京都府長岡京市、西本達也社長）が販売するAGV「S-CART-V」シリーズに、キヤノンが開発した映像解析システムを提供した。

　ビジュアルSLAMは、カメラで撮影した映像から周囲の３次元状況や自らの位置などを推定。水平面、垂直面の幅広い画角で撮影された映像データを用いるため、レイアウト変更の多い現場にも対応しやすい。