[注目製品PickUp!vol.26]作業用手袋メーカーが生んだロボ用手袋【前編】/東和コーポレーション「ロボグローブ」
つかむ、まもる、たえる
ロボ用手袋に独自技術生かす
しっかりつかめる秘密は、独自技術の「マイクロフィニッシュ」(図1)。吸盤効果を利用した特殊な滑り止め加工で、作業用手袋向けに開発した。手袋の手のひらや指にあたる部分に使う。
マイクロフィニッシュは、把持質量の比較試験でも、一般的な合成ゴムやアルミ板、ポリアミド樹脂製のMCナイロンと比べて、乾いた状態や濡れた状態、油が付いた状態のいずれの条件下でも良好な結果を出している(図2)。
ロボグローブを装着することで、ロボットハンドを傷や汚れ、異物侵入から守ることもできる。耐久性の高い裏布と強度の高い合成ゴム、水や油の侵入を防ぐことに特化した合成ゴム、マイクロフィニッシュの4層からなる特殊構造で、同社の試験では10万回の使用にも耐えた(図3)。
「手袋タイプの着脱にかかる時間は平均して10秒ほどで、とても簡単」と広報部の田辺敬介主任は話す。