コスト抑えて協働ロボのシステム構築/横山興業
自動車と建材の2本柱
スポット溶接ラインに2台導入
同社は昨年、自動車のシート部品を生産する愛知県豊田市の大見工場に中国のオーボロボティクス製の協働ロボット「AUBO-i5(オーボi5)」を2台導入した。2台ともナット(内部にねじ溝が切られた締結部品)をスポット溶接するラインに採用し、プレス加工後の部品をスポット溶接用設備にセットする作業を自動化した。
1台目は「作業者の手伝い」のような感覚で使用している。作業者が専用のジグ(補助器具)に部品を数個セットしておけば、オーボi5がその部品をスポット溶接用の設備に搬送する仕組みだ。
また、2台目のラインには全部で5つの工程があり、その工程の一部にオーボi5を組み込んだ。最初の1~2工程を人、残りの3~5工程をオーボi5がそれぞれ担当する。
従来は両ラインとも2人体制で運用していたが、作業者各1人をオーボi5に置き換えた。A4用紙ほどの大きさの部品を6種類ほど取り扱う。