この作業には危険が伴うため自動化のニーズはあったが、手入れ材の角度やロールの状態に応じて押し当てる強さを柔軟に調整する必要があり、自動化が難しかった。この力の調整を可能にした。
まずは、慶応大学が発明した力触覚伝送技術「リアルハプティクス技術」を使い、人が遠隔で押し付け動作を実施。その際の力加減をデータ化することで、繊細な力加減の自動制御を実現した。このシステムは1年以上の連続運用実績があり、効果は人による作業と同等という。
今後はさらにこの技術を発展させ、人の感覚に頼っている手作業を自動化・遠隔化して安全性・効率性を高められる製造技術として確立したい考えだ。