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2022.11.18

アーム、ハンド一体型マニピュレーター発売/東京ロボティクス

 ロボットベンチャー企業の東京ロボティクス(東京都文京区、坂本義弘社長)は11月15日、ロボットアームとロボットハンドを一体にした「Torobo Arm-Hand System(トロボ・アームハンド・システム)」を発売した。研究用途向けの製品で、7軸を持つ垂直多関節型の「力制御ロボットアーム」と、4本指の「多指ハンド」を組み合わせた。

 ロボットを研究に使う場合、研究者自身で別々に購入したアームとハンドを合わせるケースが多い。しかし、相性などを考慮して適切にアームとハンドを選択し、システムとして構築するのは難しい。そこで、両者を一体にした新製品を開発した。
 アーム部の7軸全てにトルクセンサーを搭載し、回転する関節の角度や速度を検出できる。また、ハンド部の手のひらと指先端にある触覚センサーは接触する際の圧力を測定する。これらのセンサーで多くのデータを得られ、機械学習などの高度な研究にも使える。
 アーム部の本体質量は23kgで、最大リーチ長は690mm、最大可搬質量は8kg。ハンド部の本体質量は約2.5kg、最大把持力は15Nだ。

 2023年7月からの出荷を予定しており、同年9月までの購入者に対して特別価格で提供する。また、軸数を減らした廉価版ハンドも用意する。このハンドを搭載したロボットであれば、22年内の発注で23年3月までに納品できる。


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