食品向けロボットが注目集める!【その2】/FOOMA JAPAN2023(1/3)
ふた閉めロボットを初披露/コネクテッドロボティクス
AIでレタスの芯を判断/ROBIT
AIを使った外観検査システムなどを手掛けるROBIT(ロビット、東京都板橋区、新井雅海社長)は、昨年も出展したレタスの芯を見極めて除去するロボットシステムを進化させた。
昨年は2台のロボットを組み合わせたシステムだった。1台でレタスを持ち上げて、もう1台には、芯の位置を見極めるカメラセンサーと芯の除去装置を組み合わせた独自開発のエンドエフェクターを付けていた。
レタスを持ち上げ、芯のある側をカメラに向ける。すると、表面に見える芯の大きさから、人工知能(AI)が芯の奥行きなどを判断。その後、刃部を繰り出して、レタスに差し込んで除去する。
今回展では、カメラと芯の除去装置をロボットに持たせるのではなく、ロボットの上に固定した。2台のロボットが交互にレタスを把持して、カメラや除去装置に向けて差し出す。昨年の方式ではサイクルタイムが1個あたり十数秒かかっていたが、新たな方式で5秒に短縮した。
新井社長は「昨年の出展で大きな反響があった。『作業者並みのサイクルタイムにしてほしい』との要望があり、進化させた。5秒は熟練作業者と同等レベル」と訴求する。