[SIerを訪ねてvol.38]地元販売代理店とコラボで導入拡大/エヌテック
四国の玄関口のSIer
業種の特化に危機感
同社の強みは幅広い業種に対して自動化システムを提案できることだ。SIer事業を始めた当初はプレス機メーカーとして培ったノウハウを生かし、プレス加工をはじめとした金属加工に特化した自動化システムを提案していた。
これまで研磨装置を付けたロボットや、旋盤やマシニングセンタから加工対象物を取り出すロボット、スポット溶接機へ投入するロボットシステムなどを納入した。
「金属加工に特化してしまうとそれに依存することになり、危機感があった」と島田主任は明かす。金属加工以外の産業に活路を求め、産業用ロボット販売代理店の港産業(徳島市川内町、港正祥社長)と手を組んだ。同社は日本ロボットシステムインテグレータ協会に所属しており、エヌテックと同じく徳島県に拠点を構える。
「港産業は代理店としてロボットを販売でき、当社は港産業が持つ顧客とのつながりを生かせるため、お互いにとって利益がある」と島田主任は語る。