ワーク間に隙間があってもつかめる軽量真空グリッパーを発表/シュマルツ
ドイツに本拠地を置く真空機器メーカーの日本法人、シュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は9月7日、パレタイズ・デパレタイズ向けの新型真空グリッパー「ZLW」を発表した。
グリッパーの本体重量は最小3.6kgと軽量なため、産業用ロボットの限られた可搬質量の枠を有効に使うことができる。最大可搬質量は35kg。ZLWは層状に積み上げたワーク(把持対象物)を、アタッチメントを変えることなく一つのハンドで一層ごとにまとめて持ち上げられる。吸着面にバルブを備えているため、ワークとワークの間に隙間があっても搬送できる。吸着面は製品に合わせて吸着パッドとスポンジから選択が可能だ。
欧州で一般的に使用されているパレットサイズを基準とした3サイズの標準仕様品の他、電磁弁や真空発生器が一体化したタイプを選択でき、周辺機器の選定や接続工数の削減が期待できる。