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2024.01.05

イベント

地域の子ども向けにロボ体験イベントを開催/HCI

 HCI(大阪府泉大津市、奥山浩司社長)は12月23日、本社に併設するカフェ「HCIロボハウス」で、子どもが配膳ロボットの使い方と接客を学ぶイベント「ロボザニア」を開催した。泉大津市の後援で同市内の保育所や小学校に通う子どもと保護者7組が参加。HCIロボハウスのテーブルが満席になる好評ぶりだった。

 奥山社長は「ロボットと人が共存する様子を見てもらうのと同時に、ロボットと一緒に仕事をする体験をしてもらうのが狙い。特に飲食店は、ロボットと共存する職場が当たり前になるだろう。また、ティーチングやプログラムが楽しいという感覚を育てたい」と話した。

配膳ロボットを活用し飲食店の職場を体験した

 ロボザニアは今年7月に初めて開催し、今回が2回目。「7月はロボットの電源投入から稼働までのステップも学んでもらった。今回は少し趣向を変え、ロボット運用の裏側を見てもらうことを重視した」と奥山社長。配膳に向かう前のロボットのパネル操作などを、従業員から教わりながら子どもが体験した。レトルト食品の加熱や盛り付けをする産業用ロボットの動作も見学した。

ロボットを呼び出しトレーを乗せ、下膳を指示する

 ロボザニアに4歳の子どもと参加した保護者は「子どもがとても楽しみにしていた。家庭用掃除ロボットをきっかけにロボットに興味を持ち、今回は配膳ロボットを体験できてよかった」を話した。
 奥山社長は「ロボザニアは学生や子どもの長期休暇に合わせて開催しており、2024年の春休みの時期にも開催したい」と意気込みを語った。

(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)

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