深刻な人手不足で自動化に熱視線【後編】/米国国際製造技術展(IMTS)2022
2022年9月に米国シカゴで開催された工作機械見本市「米国国際製造技術展(IMTS)2022」では、人手不足に対するソリューションとして自動化の提案が目立った。前編ではIMTSの概要や米国での自動化ニーズの高さとその要因、国内の工作機械メーカーの提案を紹介した。後編ではロボットメーカーの米国市場に向けた自動化システムや、海外の工作機械メーカーによる自動化の提案を紹介する。
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2022年9月に米国シカゴで開催された工作機械見本市「米国国際製造技術展(IMTS)2022」では、人手不足に対するソリューションとして自動化の提案が目立った。前編ではIMTSの概要や米国での自動化ニーズの高さとその要因、国内の工作機械メーカーの提案を紹介した。後編ではロボットメーカーの米国市場に向けた自動化システムや、海外の工作機械メーカーによる自動化の提案を紹介する。
東京ロボティクス(東京都新宿区、坂本義弘社長)は10月18日、3次元カメラ「Torobo Eye(トロボアイ)」シリーズの新製品として、従来よりも計測レンジを拡大した「SL80」を発売したと発表した。2021年に発売した「SL40」はカメラから600mmの距離まで認識できたが、SL80は1200mmまで認識できる。カメラヘッドの重量は500gで、手のひらに乗るサイズのため、SL40と同様にロボットアームの先端付近に取り付けることもできる。
米国最大級の工作機械の展示会「米国国際製造技術展(IMTS)2022」が9月12~17日の6日間、米国イリノイ州シカゴの「マコーミックプレース」で開催された。リアルでの開催は4年ぶり。11万2673㎡の展示面積に1816社が出展し、来場者数は8万6307人を記録した。米国市場は人件費の高騰に伴う人手不足が深刻な問題となっている。それに対するソリューションとして、展示会場ではロボットを使った自動化の提案が目立った。
日本精工は10月18日、神奈川県の医療施設で搬送アシストロボットの導入実証を行うと発表した。これは同県が実施する「令和4年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」の一環で、同社は昨年に引き続き同事業に参加する。
Telexistence(テレイグジスタンス、東京都中央区、富岡仁最高経営責任者)とセンコー(大阪市北区、杉本健司社長)は10月21日、センコーの西関東ロジスティクスセンター(神奈川県愛川町)でロボットソリューションの実証実験を行った。
企画・マーケティング会社の僕と私と(東京都渋谷区、今瀧健登最高経営責任者)は10月26日~31日、ロボットからお菓子がもらえる「ロボットハロウィン」企画を実施する。
ugo(ユーゴ―、東京都千代田区、松井健最高経営責任者)が開発したアバターロボット「ugo」は10月19日、東京都が主催する「東京都ベンチャー技術大賞」で「奨励賞」を受賞した。
東京都板橋区の住宅街にある八槻木工所(鈴木雄一社長)は、木製の特注家具や造作家具の製作を得意にする。都内にある立地を生かし、デザイナーの作品やテーマパークの造形物、個人からの依頼も引き受ける。工場には15年前から数値制御(NC)加工機を導入するなど、設備投資にも積極的だ。2016年には産業用ロボットを使った切削加工システムを導入した。まだ、使いこなす段階にはなく道半ばだが、鈴木社長は「現段階でも導入して良かった」と話す。
GROUND(グラウンド、東京都江東区、宮田啓友最高経営責任者<CEO>)は10月19日、製造業向けの派遣・請け負いサービスなどを手掛けるウイルテックと、戦略的業務提携契約を締結したと発表した。両社の専門的なノウハウやリソース、ソリューションなどを共有することで、新しい事業価値の創出を図る。
ラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャ・ガジャン最高経営責任者)は10月18日、米国マイクロソフトコーポレーションのスタートアップ支援プログラム「マイクロソフト・フォー・スタートアップ・ファウンダーズ・ハブ」に採択されたと発表した。同プログラムに採択されたことにより、マイクロソフトから技術支援や顧客開拓支援などを受けられる。