3月1日からオンライン展開始/2022国際ロボット展(iREX)
「2022国際ロボット展(iREX2022)」のオンライン展「iREXオンライン2022」が3月1日からスタートする。ロボットメーカーや関連企業が最新製品などを紹介するとともに、多数のウェブセミナーを配信する。
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「2022国際ロボット展(iREX2022)」のオンライン展「iREXオンライン2022」が3月1日からスタートする。ロボットメーカーや関連企業が最新製品などを紹介するとともに、多数のウェブセミナーを配信する。
イマオコーポレーション(岐阜県関市、今尾任城社長)は4月4日、ロボット用のツールチェンジャー「SMARTSHIFT(スマートシフト)ロボットシステム」を発売する。ツール(アーム先端に取り付ける機器)をストックするツールポケットと、ロボット側に取り付けるロボットマスター、ツール側に取り付けるツールホルダーの3要素で構成。独自のくさび形状により、ツールホルダーをツールポケットにスライドさせるだけでノンストップでツールの着脱ができる。
金属加工の現場では、バリ取りや段取り替えのような人が担う作業がボトルネックになりやすい。工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)メーカーやユーザーはその解消に努めてきたが、現時点でどこまで自動化できるのだろうか。バリ取りに特化したクロイツ(愛知県刈谷市、中田周一会長兼社長)、段取り替え作業の自動化に力を入れるコスメック(神戸市西区、木村公治社長)に、「2022国際ロボット展(iREX2022)」の出展内容も交えて話を聞いた。
包装機械業界の展示会「JAPAN PACK(ジャパンパック)2022」が2月15日~18日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。包装機械のユーザーである食品や医薬品、生活用品などの業界は人手不足に苦しむ。さらに、新型コロナウイルス禍で工場内での人の密集を避けるためにも、産業用ロボットに注目が集まる。ロボットは包装機械などの専用機に材料や資材を供給することが多く、各社の小間では新たな方法や従来と異なる対象物のピッキングに挑戦した展示が目立った。
前回展から国際ロボット展(iREX)に「ロボットSIerゾーン」が設置されるなど、近年システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)への注目が高まっている。ロボットの需要が拡大する一方、ロボットシステムの構築を担うSIer側の人手が足りない。人材の採用と育成は喫緊の課題で、業界団体のFA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)はさまざまな施策を打つ。SIer協会で人材育成分科会主査を務める柳原一清ヤナギハラメカックス社長は「人材を育てて業界全体を底上げするには、まずは人材を採用する必要がある。それにはSIerの認知度を高めなければ」と強調する。
2月18日、自動配送ロボットを活用した配送サービスの普及を目指す団体、ロボットデリバリー協会が発足した。発起企業は、川崎重工業、ZMP(東京都文京区、谷口恒社長)、TIS、ティアフォー(名古屋市中村区、加藤真平最高技術責任者)、日本郵便、パナソニック、ホンダ、楽天グループの8社。まずは配送ロボットの公道走行に関する安全基準やガイドラインの策定を目指す。
「ベースは産業用ロボットで培った技術。それを応用して対象となる事業領域を広げる」と川崎重工業のロボットディビジョン長の高木登執行役員は言う。キーワードは「安全安心リモート社会」「近未来モビリティー」の2つだ。2022国際ロボット展(iREX)では自動化の遅れる物流市場にも焦点を当て実用的なソリューションを提案する。
2022国際ロボット展(iREX2022)は3月9日~12日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる。615社・団体が出展し、過去最大規模の3227小間で開催される予定だ。今回展は「ロボットがつなぐ人に優しい社会」をテーマに、ロボット関連の企業や団体が最新製品や技術を披露する。
vol.7 自動化ラインで未来を/セイコーエプソン 内藤恵二郎 執行役員MS事業部長
vol.8 狙うは本丸・物流業界/ヤマハ発動機、アイエイアイ、ユニバーサルロボット
vol.9 具体的なイメージで呼び込む/ダイドー、山善
vol.10 扱いやすさは周りが決める/オンロボット、アジリル
ロボットなど自動化関連の産業に追い風が吹いている。かねてからの人手不足で「自動化できる作業は自動化すべき」との認識が広がりつつある。人工知能(AI)などの技術の進化も、自動化機器の普及を後押しする。このタイミングで、3月9日からは世界最大級のロボット展示会「2022国際ロボット展(iREX2022)」が開かれる。顧客の需要やニーズと、それに応える技術、その二つをマッチングする場。国内産業の自動化レベルの飛躍的な向上に向け、必要な全ての要素がいまそろった。