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2020.02.25

イベント

物流が変わる! 注目浴びる新世代AGV【後編】

走行中に充電が可能

大きな注目を集めたダイフクのヒッドパッド

 AGV本体だけでなく、AGVのバッテリーを充電するシステムの展示もあった。

 AGVへの非接触給電システム「D-PAD(パッド)」を製造、販売するダイフクは、送電パッドを帯状にした非接触給電システム「HID PAD(ヒッドパッド)」を参考出品した。
 通常、充電中はAGVが一カ所にとどまっておく必要があるため、その間は稼働が止まってしまう。この課題を解決したのがヒッドパッドだ。帯状の送電パッドを走行コースの脇に設置すれば、走行しながら充電できる。

 ヒッドパッドがある所ではバッテリーの電力を消費しないため、搭載するバッテリー容量も小さくて済む。充電による稼働停止時間がないため、必要なAGVの台数を減らせるケースもあるという。同社はAGVも製造するが、非接触給電システムは他メーカーのAGVにも対応する。

 「開発中の製品で発売は未定だが、『この製品を見に来た』と言う人もいるほど来場者の反応はいい。当社のDパッドを知っている人でも、ヒッドパッドを見ると『こんなことができるのか』と驚かれる」と船橋文夫パワーデバイスグループ長は言う。

――終わり
(編集デスク 曽根勇也、編集部 西塚将喜)

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