生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

ドイツのロボット展に見る最新自動化提案【前編】/automatica 2023

欧州最大の産業用ロボット展「automatica(オートマティカ) 2023」(メッセミュンヘン主催)が6月27日から30日までの4日間、ドイツのミュンヘン市にあるメッセミュンヘン展示場で開催された。日本以上に深刻な人手不足と賃金上昇に悩む欧州産業界。その需要に応えるべく、欧州や日本のロボットメーカーが最新技術を提案した。前編では欧州の市場分析と、欧州・アジアのロボットメーカーによる提案をリポートする。

アスクルの物流センターにAMRを追加導入/ラピュタロボティクス

ラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャ・ガジャン最高経営責任者)は7月18日、アスクルへ自律走行型搬送ロボット(AMR)「ラピュタPA-AMR」を6台追加納入したと発表した。納入先であるアスクルバリューセンター日高(埼玉県日高市)での本製品の総稼働数は40台となった。導入前に比べ、オペレーション速度は約2倍に向上した。

板金工場用の搬送ロボットを開発/アマダ

 板金加工機メーカーのアマダは7月12日、都内の展示会「MF-TOKYO(エムエフ・トウキョウ)2023」の会場で自律走行式搬送ロボット(AMR)「AMTES(アムテス)500」を発表した。発売前の参考出展の製品で、最大可搬質量は500kg。板金加工工場での使用を想定しており、パレット(荷役台)に載せた板金製品の搬送に適する。

要素技術・部品で自動化が変わる【後編】/日本ものづくりワールド

6月19日~21日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「第36回日本ものづくりワールド」が開催された。機械要素技術展や設計・製造ソリューション展など10の展示会を合同開催したもので、3日間合計で6万6895人が来場した。会場には無人搬送車(AGV)自律走行型搬送ロボット(AMR)の展示もあり、人手不足を解消するソリューションとして注目を集めた。

要素技術・部品で自動化が変わる【前編】/日本ものづくりワールド

6月19日~21日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「第36回日本ものづくりワールド」が開催された。機械要素技術展や設計・製造ソリューション展など10の展示会を合同開催したもので、3日間合計で6万6895人が来場した。ロボットメーカーが出展する展示会ではないが、機械部品メーカーが自社部品を使ったロボットシステムを紹介するなど、ロボットに関する展示もあった。

[活躍するロボジョvol.22] 誰もが働きやすい職場を/オムロン 西岡寿恵さん

ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」。第22回で紹介するのは、オムロンの西岡寿恵さん。岡山事業所を拠点に中国、四国地方を担当し、産業用ロボットを含むFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)製品を組み合わせてソリューションとして提案する。「オムロンのロボットは、お客さまの課題に沿って提案できる幅広いラインアップが強み。お客さまから『面白いね』『一緒に考えていきたい』との声をいただくこともあります」と話す。女性キャリアのロールモデルとなり、 「多様な人材が働きやすい現場を実現したい」と力を込める。

[特集 工場物流を刷新せよ!vol.8]現場の省人化・省力化を後押し、各社の一押し製品③

製造現場や物流現場では、労働力不足や重量物を取り扱う際に作業者に大きな負担がかかるなど、多くの課題がある。マテハンメーカーは、これらの課題の解決につながる自動倉庫システムや自動搬送システム、無人搬送車(AGV)などを提案する。搬送指示を出しやすい自動倉庫や位置精度に優れる搬送システム、搬送路設定の簡易なソフトウエアなど各製品の強みはバラエティーに富む。このコーナーでは全3回に分けて、マテハンメーカー15社の最新製品や一押し機種を取り上げる。最終回となる今回は、AGVや自律走行型搬送ロボット(AMR)、関連ソフトウエアなどを紹介する。

[特集 工場物流を刷新せよ!vol.7 ]一巡して一段高いステージへ/日本物流システム機器協会 下代博 会長

日本物流システム機器協会は、工場や物流センターなどで使われるマテリアルハンドリング(マテハン)システム・機器メーカーの団体だ。マテハンシステム・機器の市場は年々伸びており、工場向けの引き合いや導入も増えている。過去に一部工程を自動化済みの現場でも、いま改めてシステムを刷新しようとの機運が高まっているという。「マテハン投資に対する考え方が大きく変わり、自動化が新たなステージに入った」と下代博会長(ダイフク社長)は語る。

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