生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2018.11.20

連載

[注目製品PickUp!Vol.3]ロボット初心者でも簡単操作/FUJI 「SmartWing(スマートウィング)」【後編】

独自の操作方法で、簡単に動作を入力できるFUJIの「SmartWing(スマートウィング)」。これまでロボットを使ったことのない企業でも導入しやすいよう、ハンドや安全カバーなどの標準的な周辺機器も用意した。「ロボットシステムをすぐに立ち上げ、稼働させられる」と藤田政利技術部長は言う。システムの構築を請け負うシステムインテグレーター(SIer)の負担を軽減できると、SIerからも注目される。

納入したらすぐに使えるロボセル

標準の周辺機器を用意し、立ち上げまでの期間を短縮

 ロボットは本体だけを購入しても使うことはできない。物をつかむハンドや安全カバー、部品搬送用コンベヤーなどの周辺機器が必要だ。FUJIでは、本体と架台を基本セットに、さらに「ロボセルキット」と呼ぶ標準的な周辺機器を用意。パッケージ提案することで設計や組み立てなどにかかる工数を削減する。

「どれだけ導入が簡単になってもSIerは必要になる」と藤田政利技術部長

 ロボットシステムの構築を請け負うのは、専業のSIerばかりではない。
 搬送装置など周辺機器のメーカーがSIerを兼ねることもあり得る。

 例えば搬送装置のメーカーであれば、ロボットとコンベヤーが連携するシステムの構築は得意でも、ロボットに動作を覚えさせるティーチングはそれほど得意でない場合もある。
 複雑な動作プログラムを作成するには、新しく専門の人材が必要になることも考えられる。

 一方、スマートウィングならば専門知識がなくても操作できるため、導入を検討する企業だけでなく、SIerからも注目されているという。

TOP