ウェブセミナーでロボット用歯車に特化した加工機を紹介/三菱重工工作機械
大型工作機械や歯車加工機を製造、販売する三菱重工工作機械(滋賀県栗東市、若林謙一社長)は9月28日、「ロボット用精密歯車の加工ソリューション ~小モジュール×高速・高精度加工~」と題したウェブセミナーを開いた。
同社の社員が講師を務め、産業用ロボットの市場動向やロボット用の歯車の特徴を詳しく解説した。
ロボットの関節部には通常、小型の精密減速機が搭載され、そこに多くの歯車が使われる。ロボット用の歯車は歯が小さいものが多く、高いピッチ(間隔)精度が求められるという。こうした歯車を加工するのは簡単ではない。
これに対し、同社は2020年8月から本格的に販売を始めた歯車加工機の新製品「FRシリーズ」を提案した。
同シリーズはロボット用歯車の高精度、高能率加工に特化した加工機。外側に歯がある外歯車用の加工機と、内側に歯がある内歯車用の加工機をそれぞれ2機種ずつ、計4機種をラインアップする。セミナーでは加工機の特徴を、動画を交えながら詳しく解説した。
また、同社は歯車加工機だけではなく、加工機に取り付けて使う歯車加工用の切削工具も製造する。歯車加工機や切削工具、加工ノウハウ、測定技術なども含めた包括的なソリューションを提案し、ロボット用の歯車の高精度加工をサポートする考えだ。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)