スマホゲーム感覚で学ぶ、「今どき」の教育ツール/ニュートラル
ロボット操作の教育に焦点
こうした課題を解決するのがロボットオペレーションラーニングだ。
ロボットの3次元(D)モデルやティーチングペンダント(ロボットに動作を覚えさせる専用機器)の操作画面をPCのバーチャル空間上に再現し、そこで自由にロボットを動かせる。
ロボットのシミュレーションソフトのようにも見えるが、小屋社長は「わが社の製品はロボットの操作方法の教育に焦点を当てている」と違いを説明する。
新人に基本的な操作手順を一通り学ばせた上で現場に投入することで、実機の破損リスクを低減できる。新人側も、まるでスマホゲームのような感覚でロボットの操作方法を事前に学習でき、安心して実機操作に臨める。
スマホ世代の若い新人にも扱いやすい、まさに「今どき」の教育ツールと言える。
チュートリアルからテストへ
②のテストモードは、チュートリアルモードで学習した基本的な操作が正しくできているかを確認する機能。「電源をつけて消す」「〇軸目を指定した角度まで回転させる」などのテストに対し、制限時間内に正しい作業手順で実行できれば「合格」だ。
テストの結果には学習者がどういう手順でロボットを操作したかが表示される。一つ一つの操作の正否だけではなく、手順通りに操作ができているかどうかも確認できる。
手順通りでなければ、最終的なロボットの状態が正しくても「不合格」にするよう設定できる。こうした制約をあえて設けることで、ロボットの操作方法だけではなく各社独自のロボットの運用ルールも学習できる。
③のシミュレーターは、ロボットの3Dモデルを自由自在に動かせる機能だ。ロボットを新規で導入する際、設置場所の周辺にある障害物にロボットがぶつからないかなどを事前に、そして簡易的に確認するのに使われる。