部品の組み付けなどに! 腕上げ作業のアシスト装置を発表/イノフィス
3.2kgと軽量ながら、十分なアシスト力
適用部位と用途を広げる
同社は「マッスルスーツEvery(エブリー)」など、重量物を持ち上げる際に腰を支えるパワーアシスト装置を開発してきた。昨年末にはシリーズ累計の出荷が、1万6000台を超えるなどの実績を持つ。
折原社長は「今後はマッスルシリーズの適用部位と用途を広げていきたい」と話す。
既存製品にも腕を補助する「マッスルアッパー」があるが、重量物を持ち上げる用途に向くため、アシストの出力も、装置自体も大きい。
今回のマッスルスーツGS-アームは必要最低限のアシスト力を発揮しながら、軽量で小型な装置を目指して開発した。
従来のマッスルシリーズではアシスト力を生むために人工筋肉を使ってきたが、今回は高圧ガスを使ったガススプリングを採用し、駆動装置を小型化した。
折原社長は「筋力の少ない高齢や女性の作業者には、腕を長時間上げ続ける作業が負担。今回の製品でその負担を軽減する。人手不足に悩むさまざまな現場で、ダイバーシティー(人材の多様化)に貢献したい」と意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)