物流向け統合ソフト開発、トラスコ中山の次世代拠点に導入/GROUND
「プラネット愛知」に初導入
GROUNDが開発したGWESは、物流施設内のさまざまなソフト・ハードと連携して在庫量や進ちょくを管理し、ピッキングロボットの最適制御などを実現するソフトだ。出荷実績を分析し、倉庫内の配置や在庫量を最適化する独自のAIソフト「DyAS(ディアス)」を発展させ、機能を拡充して開発した。
「GWESにより、われわれの目指す次世代型の物流施設の構築が可能になった。ロボットや各ソフトだけでは部分最適だが、GWESがあれば全体最適が図れる」と宮田社長は語る。
また、GWESの最初の導入先として、機械工具卸のトラスコ中山が愛知県北名古屋市に新設する2024年稼働予定の物流施設「プラネット愛知」のシステム構築を手掛けると発表。同施設は敷地面積4万㎡超、倉庫面積8万㎡超、100万品目を在庫できる大型施設だ。
トラスコによる出資も
GROUNDはトラスコ中山を引受人とする第三者割当有償増資を実施し、5億円の資金調達も実施する。トラスコ中山の中山哲也社長は「一般に在庫は減らすべきと言われるが、製造業向けでは即納することが最も重要。わが社は『在庫は成長のエネルギー』と考えて積極的に在庫し、物流機能を強化してきた。物流をさらに高度化するには、この男(=GROUNDの宮田社長)の力が必要」と資本参加の理由を語る。
GROUNDは調達した資金を活用し、次世代型の物流施設を実現するための開発やAIを使った物流向けソフトの研究、営業・販売体制の強化などを進める考えだ。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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