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2022.01.27

連載

[活躍するロボジョvol.11]情報をグンと引き出す/近藤製作所 鈴木香穂さん

ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」。11回目は、ロボットハンドなど自動化関連の周辺機器を製造・販売する近藤製作所(愛知県蒲郡市、近藤茂充社長)で、納期を左右する購買業務の改善や、ロボットを使った展示物の企画や実演を担当する鈴木香穂さんを紹介する。業務改善をする上で、これまでに社内の50人以上に聞き込みをしてきた。「第三者だからこそ気付けることがある。こうした気付きや疑問点を、とにかく聞くことを心掛けています」と話す。

昔から憧れがあったロボット

 入社6年目の鈴木香穂さんは、ロボット関連の展示会の企画や、自動化周辺機器の購買業務の改善活動などを担当する。

 昨年はロボット関連のイベントで、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、相良隆義社長)の協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を使ったデモシステムの企画や実演を担当した。

 小学生向けの工場見学も企画し、コボッタや積み木、おもちゃのブロックを使って機械から機械へと部品が運ばれる様子を再現した。

「どんなことでもとにかく聞くことを心がけています」と話す鈴木香穂さん

 また、子供たちがゲームで競うことが好きと知り、昨年のロボット関連のイベントでは人気ゲーム「イライラ棒」の完走スピードをコボッタと来場者が競い合う企画を立案。「正確さなどのロボットの良さが短い時間で伝われば」との思いを込めてデモシステムを構築した。「子供や来場者の個性や笑顔が見られてうれしかった」と鈴木さんは振り返る。

 鈴木さんは映画に出てくるロボットや、テレビで見る工場の機械が昔から好きだった。文系出身で、大学では日本語と英語の言語の違いなどを学んだ。就職活動では、ロボットや機械に携わりたいと思い、地元の近藤製作所に入社。

 電気設計などの業務を経て、現在は展示会の企画などを担当する。展示会業務などで培った顧客のニーズを引き出す力や、引き出した情報を整理する力を生かして、現在は社内業務の改善活動も任されている。人工知能(AI)を活用した自動車部品の検査システムの開発を目指して、AIの勉強もしている。

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