「Skypodシステム」を導入、保管密度は3倍に/パル、アッカ・インターナショナル、Exotec Nihon
国内初のダブルディープ仕様
PRSCはアパレルメーカーのパルのインターネット販売向け商品を出荷するための物流拠点だ。入出庫など倉庫の運営はアッカが担当し、Exotecがロボット自動倉庫「スカイポッドシステム」を納入した。
場所は神奈川県平塚市にある大和ハウス工業の物流センター「DPL平塚」のワンフロア。保管コンテナ数は2万6000個で、約3万の商品を保管する。スカイポッドシステムの設置面積は2300㎡。棚に商品を出し入れするロボットは約50台稼働する。
通常仕様と比べ棚の奥行きが2倍ある「ダブルディープ仕様」を採用した。保管密度を高められる同仕様のスカイポッドシステムが日本で導入されるのは今回が初めて。
注文処理や在庫管理のシステムと連携し、注文から2分以内に棚からコンテナを取り出して作業者が待つピッキングステーションまで届けられる。
「今回のように商材の種類が多く迅速な出荷が求められる倉庫にはスカイポッドシステムが最適。従来はコストセンター(コストのみが発生する部門)と捉えられがちだった物流を、自社の強みできる」とExotec Nihonの立脇社長は言う。
以前からパルと協業関係にあるアッカの秀社長は「これまでは棚搬送型の無人搬送車(AGV)で自動化していたが、棚の高さに制限があり、倉庫上部の空間を活用できていなかった。今回は天井高に合わせた高さ5mの棚を使うことで、保管密度を従来の約3倍に高められた」と話す。保管密度を高めたことで、これまでは複数箇所に分散していた物流拠点を同センターに集約できた。
パルのインターネット販売の売上高は現在200億円ほどだが「2028年に500億円を目指す。このセンターならその規模にも十分対応できる」とパルの堀田覚取締役専務執行役員は意気込みを語る。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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