1t可搬タイプ登場、物流支援ロボットのラインナップ拡充/ZMP
重量物搬送でフォークリフトと連携
ZMPは7月22日、都内にある「キャリロ・イノベーション・センター枝川」で、キャリロの新製品を発表した。
同社は2016年に発売したビーコン(発信機)追従タイプの無人搬送車(AGV)を皮切りに、自律走行タイプや、自律走行タイプの高可搬モデル、無人フォークリフト、自動けん引トラクターなど、キャリロシリーズのラインアップ拡充を図ってきた。今回さらに、複数の新製品をシリーズに追加した。
必要な機能だけ選べる
同じくAGVタイプの新製品として、「キャリロBasic(ベーシック)」も発表した。これは、必要な機能やオプションをユーザーが選べる製品だ。取り付け穴が開いているためAGV上面に自作の棚や箱を取り付けるなどのカスタマイズもしやすく、外部機器を制御するためのインターフェースも備える。
「これまでキャリロは高機能化を図ってきたが、カスタマイズしやすく、必要な機能だけを備える低価格の製品が欲しいとの声もあった。そのニーズを形にした商品」とロボセールス&ソリューション事業部マネージャーのコウ・シュウエン氏は言う。
月額リース価格は3万7000円から。
その他、キャリロシリーズとして5tまでけん引できるトラクターも新たにラインアップした。従来の2.5t可搬タイプの後継機だ。
当日は、キャリロシリーズの各製品を連携させた動作デモも披露した。デモの様子はオンラインでも配信され、多くの視聴者の注目を集めた。
「キャリロは既に300社以上に導入実績がある製品。クラウドサービス『ROBO-HI(ロボハイ)』を使えば複数台連携も容易で、導入後のサポート体制も充実しているので、ぜひキャリロによる自動化をご検討いただければ」と龍事業部長は語る。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)