[注目製品PickUp!vol.47]物流のフレキシブルで高度な自動化 /EXOTEC「Skypodシステム」
ソリューション提案がビジネス
フランスに本社を置くEXOTEC(エグゾテック)の物流自動化ソリューション「Skypod(スカイポッド)システム」を構成するのは、入庫した商材を保管する「ラック」、商材の出庫作業をする「ピッキング(荷ぞろえ)ステーション」、注文に応じてラックに保管されている商材を人のいるステーションまで運ぶ「Skypodロボット」の3つ。他に専用バケットをはじめ、急速充電機や安全柵などの周辺装置からなる。Skypodロボットが自律してラックを昇降し、専用バケットの取り出しから搬送まで行うのが最大の特徴だ。
さらなる省人化・自動化のためには、多関節アームの自動ピッキングロボット「Skypicker(スカイピッカー)」も用意する。スカイピッカーは、2cm×2cm以上の面がある2kgまでの商材を自動でピッキングできる。最大で1時間あたり600個の商材を処理するスピードを誇る。人工知能(AI)を搭載し、つかめるものとつかめないものを自己学習する。つかめないものは人がピッキングし、併用でオーダーを処理することができる。
こうしたハード面の他、導入コンサルティングや導入後のメンテナンスも含めたトータルソリューションとして提供するのがEXOTECのビジネスの特徴だ。
「われわれは製品を販売するのではなく、ソリューション提案がビジネス。例えば物流自動化システムでも、棚を運ぶ自律搬送ロボット(AMR)などとはビジネスモデルが全く違う」と日本支社「EXOTEC NIHON」の立脇竜社長は強調する。