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2022.11.25

[注目製品PickUp!vol.47]物流のフレキシブルで高度な自動化 /EXOTEC「Skypodシステム」

ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を紹介する「注目製品PickUp!」。今回は、フランスに本社を置くEXOTEC(エグゾテック)の物流自動化ソリューション「Skypod(スカイポッド)システム」を取り上げる。日本支社「EXOTEC NIHON」の立脇竜社長は「ロボットという製品の販売ではなく、物流自動化ソリューション提案がビジネス」と言い切る。物流業界の現在のトレンド「Goods to Person(グッズ・トゥ・パーソン=G to P)」方式を体現し、物流ビジネスのフレキシブルで高度な自動化を実現する。

ソリューション提案がビジネス

 フランスに本社を置くEXOTEC(エグゾテック)の物流自動化ソリューション「Skypod(スカイポッド)システム」を構成するのは、入庫した商材を保管する「ラック」、商材の出庫作業をする「ピッキング(荷ぞろえ)ステーション」、注文に応じてラックに保管されている商材を人のいるステーションまで運ぶ「Skypodロボット」の3つ。他に専用バケットをはじめ、急速充電機や安全柵などの周辺装置からなる。Skypodロボットが自律してラックを昇降し、専用バケットの取り出しから搬送まで行うのが最大の特徴だ。

 さらなる省人化・自動化のためには、多関節アームの自動ピッキングロボット「Skypicker(スカイピッカー)」も用意する。スカイピッカーは、2cm×2cm以上の面がある2kgまでの商材を自動でピッキングできる。最大で1時間あたり600個の商材を処理するスピードを誇る。人工知能(AI)を搭載し、つかめるものとつかめないものを自己学習する。つかめないものは人がピッキングし、併用でオーダーを処理することができる。

 こうしたハード面の他、導入コンサルティングや導入後のメンテナンスも含めたトータルソリューションとして提供するのがEXOTECのビジネスの特徴だ。
 「われわれは製品を販売するのではなく、ソリューション提案がビジネス。例えば物流自動化システムでも、棚を運ぶ自律搬送ロボット(AMR)などとはビジネスモデルが全く違う」と日本支社「EXOTEC NIHON」の立脇竜社長は強調する。

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