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2023.06.28

イベント

3社連携で研磨自動化を提案/ダイヘン、愛知産業、スリーエムジャパン

ダイヘン、愛知産業、スリーエムジャパンが連携して提案した研磨用ロボットシステム

 ダイヘンと輸入商社の愛知産業(東京都品川区、井上博貴社長)、米国3M(スリーエム)の日本法人スリーエムジャパン(東京都品川区、宮崎裕子社長)の3社は6月22日と23日の2日間、研磨作業の自動化をテーマとした展示会を愛知県長久手市のダイヘン中部テクニカルセンターで開催した。展示会は座学形式のセミナーとロボットを使った研磨デモの2部構成で、1日3回に分けて実施した。2日間で約90人が来場した。

 ダイヘンは100kg可搬のロボット「FD-B100」、愛知産業は米国のプッシュコープ製の自動倣い研磨装置、スリーエムジャパンは高性能なディスク型研磨材「キュービトロンⅡ」や仕上げ加工に向く不織布研磨材「スコッチ・ブライト」などをそれぞれ紹介。3社連携で構築された研磨用ロボットシステムを通じ、「3K(きつい、汚い、危険)」と言われる研磨作業の自動化を提案した。

  • 座学形式のセミナーで各社が取り扱う製品の特徴を解説

  • 溶接ビードの研磨作業のデモに大きな注目が集まった

 前半のセミナーには3社のエンジニアが登壇し、各社が取り扱う製品の特徴や研磨作業の自動化に求められる技術的なポイントを詳しく解説した。
 後半ではダイヘンの6kg可搬のロボット「FD-B6」を使って軟鋼の角パイプを溶接した後に、研磨用ロボットシステムで溶接ビード(盛り上がった溶接痕)を研磨する一連のデモを披露。ロボットがワーク(被加工物)の形状に倣って研磨する様子を興味深くのぞき込む来場者や、研磨後のワークを直接触って仕上がり具合を確かめる来場者の姿が目立った。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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