[エディターズノートvol.2]おかげさまで60周年
当サイト「robot digest(ロボットダイジェスト)」を運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)はこの3月に創業60周年を迎え、4月から61年目に突入した。人間で言えば還暦だ。
これを機に、同じく小社が発行するFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)専門誌「月刊生産財マーケティング 4月号」では、これまでの歴史を振り返る特集企画を実施した。
その特集の準備のため社内の古いの資料をあさっていると、「FMS&ロボット展」と書かれたCD-ROMを発見した。「これは何だろう?」と思って再生してみると、1985年に小社が開催した「FMS&ロボット展」の資料映像が入っていた(関連記事はこちらから)。
39年も前の展示会で、社内で唯一、当時を知る社長の樋口に話を聞くと、1987年から現在まで続くFA・工作機械展「メカトロテックジャパン(MECT)」の前身として83年に「FMS展」を開催したが、85年には名称にロボットを加えて一度だけ「FMS&ロボット展」として開催したことがあったらしい。
なお、FMSとはフレキシブル・マニュファクチャリング・システムの略で、コンピューター制御の工作機械や立体自動倉庫、ロボットなどで構築した当時最先端の自動生産システムを指す言葉だ。
ロボットの展示会を開くのは3回目!?
今年7月、小社は産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024」を開催する。今月から、RTJをより多くの人に知ってもらうための連載「RTJをもっと知ろう」がスタートした(「vol.1 前回展超える規模で開催、高まる自動化ニーズに答え示す」はこちらから)
2022年に続き2回目の開催だが、名称に「ロボット」と付く展示会を小社が開くのはFMS&ロボット展も含めれば3回目だったわけだ。
RTJまで37年間も期間が空いているので「実は小社は、ロボットの展示会を主催する企業として40年近い歴史があった」と言ったら怒られそうだが、FMS&ロボット展はRTJのルーツと言えなくもない。
約40年前の社員の仕事を今のわれわれが見ているのなら、今のわれわれの仕事も40年後の社員や読者に見られるかもしれず、恥ずかしい仕事はできない。40年後、小社は創業100周年を迎える。ロボット関連の展示会としてRTJが定着し、40年後も業界や来場者から必要とされるよう、ロボットダイジェストもRTJ公式メディアとして全力を尽くしたい。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
※「エディターズノート」はロボットダイジェストの編集後記として毎月最終営業日に掲載します。