[国際物流総合展2024 vol.3]圧倒的な物量には自動倉庫を/AutoStore System、EXOTEC、ギークプラス、ラピュタロボティクス、ROMS、椿本チエイン、THK
環境性能や処理速度をアピール
ノルウェーに本社を置くAutoStore(オートストア)の日本法人、AutoStore System(オートストアシステム、東京都港区、安高真之社長)は、ロボット自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を展示した。保管効率の高さが特徴のシステムだが、近年は環境性能の面でも注目を集めるという。
安高社長は「オートストアの稼働にはほぼ電力を必要とせず、消費電力は電子レンジ1~2台ほどのイメージ」と話す。
急速充電が可能なバッテリーを搭載したピッキングロボットの開発や、入出庫用ポートの作業性の向上などにより、入出庫の処理速度をさらに高めた。また、冷凍・冷蔵環境でも運用できる新たなシステムなど、今後の開発方針についても会場で発表した。
作業体験で使いやすさを実感
保管効率と作業効率を両立
中国の物流ロボットメーカー、ギークプラス(日本法人=東京都渋谷区、加藤大和社長)は、棚を搬送するAGVとピッキングステーションを組み合わせた保管システム「PopPick(ポップピック)」で多くの実績を持つ。
今回展では、複数層のラックで構成する「Four-way Shuttle Solution(フォーウエイ・シャトル・ソリューション)」を日本初披露した。
固定式のラックの1階層部分ではAVGを使い、倉庫などの床面を走らせる。よく入出庫のある物品を1階層部分で扱うことで、ピッキング効率を高める。2階層以上ではラックの支柱などに巡らせたレール上を走るシャトル式の有軌道無人走行車(RGV)と昇降装置を使う。倉庫内の上部空間を使えるため、保管効率が高い。
階層ごとに異なる無人搬送車を使い分けることで、高い作業効率と保管効率を両立させた。