[エディターズノートvol.11]受注回復が鮮明に
日本ロボット工業会(JARA、会長・橋本康彦川崎重工業社長兼最高経営責任者)が2024年第4四半期(10~12月期)の産業用ロボットの受注額を発表した(関連記事:受注額が大幅回復、生産額は7四半期ぶりに増加/日本ロボット工業会)。
ロボットの受注見通しを考える際の参考として、ここでは工作機械業界の見通しを紹介したい。ロボットと工作機械はどちらもファクトリーオートメーション(FA=工場自動化)機器で、製造業の設備投資マインドに連動して似た動きをすることが多い。
日本工作機械工業会(日工会、会長・稲葉善治ファナック会長)は、今年の受注額見通しを前年比8.8%増と公表した。
ロボットダイジェストを運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)も独自の受注見通しを発表しており、こちらは同16.4%増と予測する。(詳細:ニュースダイジェスト社コーポレートサイト内「2025 FA業界新年賀詞交歓会」から)
ニュースダイジェスト社では、産業用ロボットについては独自の受注額見通しは発表していないが、第4四半期の受注の大幅回復も考慮すると、JARAが発表した前年比4.8%増の8700億円よりも高い数字が十分狙えるのではないか。
ロボット産業が活況になり、ロボットの普及が加速して人手不足の改善により貢献できる一年になってほしい。