
[ロボットが活躍する現場 vol.36]樹脂成形の現場が一変! 5年で生産性2倍に【前編】/石川樹脂工業
樹脂成形を得意とする石川樹脂工業(石川県加賀市、石川章会長)は、この5年で生産性を約2倍まで引き上げた。従来は人手に頼りきりだったが、協働ロボットの導入を機に生産現場の景色を一変させた。石川会長は「地元の金融機関からも『無謀だ』と言われた。ただ、社内にロボットを扱えそうな人材や素養があったので、思い切ってリスクを取った。あの時に決断してよかった」と導入当時を振り返る。
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樹脂成形を得意とする石川樹脂工業(石川県加賀市、石川章会長)は、この5年で生産性を約2倍まで引き上げた。従来は人手に頼りきりだったが、協働ロボットの導入を機に生産現場の景色を一変させた。石川会長は「地元の金融機関からも『無謀だ』と言われた。ただ、社内にロボットを扱えそうな人材や素養があったので、思い切ってリスクを取った。あの時に決断してよかった」と導入当時を振り返る。
スウェーデンに本社を置く真空機器メーカー、ピアブの日本法人ピアブ・ジャパン(東京都葛飾区、吉江和幸社長)は5月14日、電動ポンプ搭載型協働ロボット用真空ハンド「piCOBOT Electric(パイコボットエレクトリック)」を発売した。
今年3月、コンバムの開発担当役員だった佐藤穣(さとう・ゆたか)氏が社長に就任した。伊勢幸治前社長の逝去に伴う就任だが、「前社長の病気療養中からその業務を代行していたため、社内外ともそれほど混乱なく引き継げた」と佐藤社長は言う。「ロボットの真空ハンドにはまだまだ開発の余地がある」と話し、素材から研究して他社との差別化を図る。
減速機や小型歯車を製造、販売するニッセイは今年4月、減速機「UXiMO(アクシモ)」ブランドの第三弾「中実タイプ」を発売した。産業用ロボットや各種FA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器、無人搬送車(AGV)や自律走行型搬送ロボット(AMR)などが主なターゲットだ。偏心揺動型の差動減速機構によるトルク容量の高さと豊富な減速比が特長で、ロボットなどの小型化に役立つ上、設計の自由度も高められる。
三菱電機は高速で高精度なFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器と制御技術を組み合わせたロボット「TOKUFASTbot(トクファストボット)」で「パズルキューブを最速で解くロボット」のギネス世界記録に挑戦し、5月21日に認定された。これまでの認定記録だった0.38秒を上回る0.305秒を達成した。
安川電機と大手製薬会社のアステラス製薬は5月17日、ロボット技術と製薬技術の融合による細胞医療プラットフォームの構築に向けた覚書を締結した。
オカムラは5月9日、物流自動化ソリューション「PROGRESS ONE(プログレスワン)」の事業化に向けた実証実験を機械工具専門商社のトラスコ中山と共同で今年4月から開始したと発表した。最小の出荷単位で該当商品を在庫から取り出す「ピースピッキング」作業の自動化を目指す。
ファナックは5月13日~15日の3日間、山梨県忍野村の本社で「第33回ファナック新商品発表展示会」を開催した。前編では物流向けや食品向けを中心に紹介したが、製造現場向けの提案も多い。後編では、自動車産業を意識したデモシステムや、ロボットと工作機械を組み合わせた展示などを紹介する。
ファナックは5月13日~15日の3日間、山梨県忍野村の本社で「第33回ファナック新商品発表展示会」を開催した。新商品や新技術を多数発表し、一堂に展示した。防爆タイプの協働ロボットや物流向けの800kg可搬のロボットなど、ロボットの新商品に大きな注目が集まった。
平田機工は5月15日、都内で決算説明会を開催した。2023年度(23年4月~24年3月:連結)の業績は、受注高は862億3900万円と前期比8.0%減少したが、売上高は同5.6%増の828億3900万円、営業利益は同2.2%増の60億4700万円、経常利益は同7.9%増の62億5900万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.7%増の43億4400万円と増収増益を達成した。