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自動化は協働ロボで柔軟に! 北陸の工作機械メーカーが掲げる「スリートップ戦略」/中村留精密工業

中村留精密工業(石川県白山市、中村健一社長)は創業70周年を機に、「工作機械」「ソフトウエア」「オートメーション」の3つの分野で質的なトップを目指す「スリートップ戦略」を新たに掲げた。オートメーションの分野では①スピード②スペース③フレキシビリティー(柔軟性)――の3つを追求する考えで、最近は人と一緒に働ける協働ロボットを使った柔軟性の高い自動化提案に力を入れる。2019年5月に金沢市で開かれた「MEX金沢2019」でも、協働ロボットを使った自動化システムなど、スリートップ戦略を具体化した展示物を披露した。

人手不足に悩む北陸の企業にロボットを提案/MEX金沢2019

「第57回機械工業見本市金沢(MEX金沢2019)」が2019年5月16日~18日の3日間、金沢市の展示会場「石川県産業展示館」で開催された。216社が出展し、延べ5万8000人以上が来場した。石川県、富山県、福井県の北陸3県は人手不足が深刻な地域で、北陸の企業は自動化に高い関心を持つ。今回展では、北陸地域の自動化ニーズに応える、ロボットを使った自動化提案が目立った。

バリ取りはロボットにお任せ! 内覧会で見た注目の一品/クロイツ

加工した部品の縁などにできてしまう小さな突起物「バリ」。そのバリを取るための専用工具やバリ取り用の設備などを製造、販売するクロイツ(愛知県刈谷市、坪根巌社長)は、2019年に創業30周年を迎えた。19年5月14日~16日には、刈谷市内の本社工場と場割工場の2カ所で創業30周年を記念した内覧会を開き、同社が30年にわたり培ってきたバリ取りの技術や製品を余すところなく披露した。3日間で300人以上が来場。注目を集めたのは、バリを取ることに特化したロボットだった。

研削・研磨で広がるロボ活用/グラインディング・テクノロジー・ジャパン2019

ロボットなどを使った自動化のニーズは、研削・研磨の業界でも広がりを見せる。3月18日~20日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれた研削加工技術の専門展「グラインディング・テクノロジー・ジャパン2019」でも、ロボットを活用した提案があった。研削・研磨加工は切削加工と比べて自動化やロボットの利用が進んでいないとされるが、ドリルなどの刃物を製造する工具研削などの分野ではロボット活用の提案が活発化していることがうかがえた。

[注目製品PickUp! vol.9]設置面積は座布団以下!? 500mm四方に収まるコンパクトなロボット【後編】/スギノマシン「スイングアーム式コラムロボット」

連載「注目製品PickUp!」の9回目は、スギノマシン(富山県魚津市、杉野太加良社長)が独自開発した産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」を取り上げる。コラムロボットの最大の特徴は、非常に狭いスペースに設置できること。設置面積は何と、一般家庭などで広く使われる座布団のサイズよりも小さい。コンパクトな一方で剛性(変形のしにくさ)が高いのも売りだ。後編では、その強みを生かしたコラムロボットの有効な使い方などを紹介する。

[注目製品PickUp! vol.9]設置面積は座布団以下!? 500mm四方に収まるコンパクトなロボット【前編】/スギノマシン「スイングアーム式コラムロボット」

連載「注目製品PickUp!」の9回目は、スギノマシン(富山県魚津市、杉野太加良社長)が独自開発した産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」を取り上げる。コラムロボットの最大の特徴は狭いスペースでも稼働できること。設置面積は何と、一般家庭などで広く使われる座布団よりも小さい。わずか500mm四方のスペースに収まり、加工物の搬送や脱着に加え、加工そのものもできる。また、コンパクトなロボットの中では剛性(変形のしにくさ)が高く、最大可搬質量が15kgと大きいのも注目ポイントだ。

ワーク交換だけが自動化じゃない!加工や測定で多彩に活用【後編】

工作機械の自動化で近年急速に存在感を高めているのが産業用ロボットだ。工作機械の自動化と言えば、被加工材(製造業ではワークと呼ばれる)の付け外しが一般的だが、ロボットで多種多様な自動化を提案する企業が増えた。ワーク交換だけならさまざまな自動化機器があるが、加工時に使う補助器具の交換や、加工後のワーク測定など、さまざまな役割を1台でこなせるのは産業用ロボットならではだ。前編ではワーク交換の前後で加工補助具の交換や測定作業までするロボットシステムを紹介した。後編ではワーク交換の延長線上ではない、ユニークなコンセプトでロボットを活用するシステムを取り上げる。

ワーク交換だけが自動化じゃない!加工や測定で多彩に活用【前編】

工作機械の自動化ニーズが高まっている。旋盤やマシニングセンタと呼ばれる切削加工機では早くから自動化が進んだが、砥石(といし)で加工する研削加工機やアーク放電で加工する放電加工機にも自動化機器を付けることが珍しくなくなった。工作機械の自動化で近年急速に存在感を高めているのが産業用ロボットだ。工作機械の自動化と言えば、被加工材(製造業ではワークと呼ばれる)の付け外しが一般的だが、ロボットで多種多様な自動化を提案する企業が増えた。ワーク交換だけならさまざまな自動化機器があるが、加工後のワーク測定や加工時に使う補助器具の交換など、さまざまな役割を1台でこなせるのは産業用ロボットならではだ。

大手も参入、ロボ研磨に注目。3Mジャパンが愛知産業と連携【後編】

米国3M(スリーエム)の日本法人スリーエムジャパン(東京都品川区、スティーブン・ヴァンダー・ロウ社長)は、溶接関連の機器を販売する愛知産業(東京都品川区、井上博貴社長)と提携し、「ロボットによる研磨」の市場に参入する。スリーエムジャパンがパートナーに愛知産業を選んだのはどうしてなのか。後編ではその理由を探る。

大手も参入、ロボ研磨に注目。3Mジャパンが愛知産業と連携【前編】

米国3M(スリーエム)の日本法人スリーエムジャパン(東京都品川区、スティーブン・ヴァンダー・ロウ社長)は11月29日、ロボットを活用した研磨市場に参入すると発表した。溶接関連機器を販売する愛知産業(東京都品川区、井上博貴社長)と提携。安定性が高い3Mの研磨材と、愛知産業製の自動倣い機能付き研削装置を組み合わせた研磨作業用のロボットシステムを提案する。研磨作業は自動化が最も進んでいない分野の一つ。生産効率の向上や人手不足の補完を目的に、今後は大手のロボット研磨事業への参入が増えそうだ。

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