自動化は協働ロボで柔軟に! 北陸の工作機械メーカーが掲げる「スリートップ戦略」/中村留精密工業
「ビッグ」ではなく「グッド」
質的なトップを目指す
同社は70周年を機に、今後のさらなる発展を見据えて「スリートップ戦略」を新たに打ち出した。
今後はスリートップ戦略に基づき、「工作機械」「ソフトウエア」「オートメーション」の3つの分野でトップを目指す考えだ。中村専務は「量的なトップではなく、目指すのはあくまで質的なトップ」と強調する。
19年5月16日~18日の3日間、地元の石川県で開催された機械工業見本市「第57回機械工業見本市金沢(MEX金沢2019)」でも、スリートップ戦略を具体化した展示物を来場者に披露した。
「工作機械」では、従来強みとしてきた複合加工機を引き続きPRする。MEX金沢2019では、小型複合加工機「MX-100」を初出展した。
また、「ソフトウエア」の分野では、工場全体の稼働状況を一括で管理できるモノのインターネット(IoT)システム「NT Smart Sign(スマートサイン)」や、人工知能(AI)を使って加工精度の低下要因である熱変位(機械部品の一部が熱膨張して加工点がずれること)を補正する機能「NT サーモナビゲーター AI」など、最新のデジタル技術を提案する。MEX金沢2019でも、最新のデジタル技術を来場者にPRした。