ロボットの動作を補正して精密作業を自動化/タマディック
タマディック(E51)は、協働ロボット2台に3Dカメラを取り付け、コネクターの挿入作業を自動化した。同社が開発した、ロボットの位置補正技術を活用しており、ロボットの動作に補正をかけられる。高橋良幸プロジェクトマネージャーは「コネクターを挿入する際に、位置や角度が少しでもずれると失敗してしまう。わが社の技術なら数十ミクロン単位でロボットの動作を制御できるため、精密な作業も自動化できる」と自信を見せる。
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タマディック(E51)は、協働ロボット2台に3Dカメラを取り付け、コネクターの挿入作業を自動化した。同社が開発した、ロボットの位置補正技術を活用しており、ロボットの動作に補正をかけられる。高橋良幸プロジェクトマネージャーは「コネクターを挿入する際に、位置や角度が少しでもずれると失敗してしまう。わが社の技術なら数十ミクロン単位でロボットの動作を制御できるため、精密な作業も自動化できる」と自信を見せる。
会期2日目に展示ホールCのメインステージで、日本ロボットシステムインテグレータ協会(E21)はシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)同士やSIerとロボット導入検討企業が交流を図るためのイベント「SIer’s Day(エスアイアーズ・デイ)in 中部(愛知)」を開催した。
モリタ(E27)は製造現場の自動化に貢献する協働ロボットなどを展示する。ブースでは協働ロボットがワーク(検査対象物)の色を識別し、傷の有無を検査する自動化システムのデモを実演している(=動画)。
ロボットの遠隔操作プラットフォームサービスを手掛けるリモートロボティクス(E8)は、ブース内からロボットを遠隔操作するデモを披露した。会場の豊電子工業(E5)のブース内のロボット3台と、会場外の2カ所で稼働するロボット2台を、1人の作業者が遠隔操作する。担当者は「外観検査システムで人工知能(AI)が判定し切れない場合などに、作業者に通知を送る。対応の優先度なども表示するよう設定できる」と説明する。
スターテクノ(E52)は、ファナックの垂直多関節ロボット3台や自社開発のシート材切断機などを使ったプラスチック段ボール箱の自動組み立てシステムを展示している。切断、折り込み、接着、組み立て、溶着の5つの工程を経て、1枚のプラスチックのシート材から段ボール箱が自動的に組み立てられる。ブースでは、段ボール箱ができるまでの一連の工程を見学できる。
システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の高丸工業(E34)は、「遠隔PC操作溶接ロボットシステム」を展示している。パソコンを使って遠隔でロボットのティーチングができるのが特徴。高丸正社長は「ドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、溶接の技能がない人でも問題なく扱える。どのメーカーのロボットを使っても操作方法が変わらないのも長所の一つ」と力を込める。
会期2日目に展示ホールCのメインステージで、愛知県(C68)はWorld Robot Summit(ワールドロボットサミット)2025の開催を記念して「ロボットとAIによるモノづくりの未来」と題したシンポジウムを開催した。デンソーウェーブ(C01)のFAプロダクト事業部製品企画室室長である榎本聡文氏の基調講演では、人工知能(AI)を利用してロボットを操作する活用方法を紹介した。会場は満員で、大勢の聴講者が耳を傾けた。
ブラザー工業(E14)と三和ロボティクス(E15)は合同でブースを構え、ブラザー工業の小型5軸マシニングセンタ(MC)「U500Xd1-5AX」と三和ロボティクスのロボットシステム「NEXSRT(ネクサート) V16」を組み合わせた自動化システムを展示している。
愛知産業(E4)は、金属製ワーク(対象物)の自動研磨をブースで実演した。産業用ロボットでワークをつかみ、研磨ベルトに押し当てて研磨する。押し当てる圧力を一定にできるため、安定した品質で加工できる。
田口鉄工所は(E37)は、協働ロボットとワークストッカーのパッケージシステムを展示した。通常はアンカーで固定する協働ロボットを固定せずに使用できるため、柔軟に設置場所や役割を変更できる。また「ランドマーク」と呼ばれる認識用マークを、標準搭載されたビジョンセンサーが読み取ることで、協働ロボットとワークストッカーの位置関係を把握してアームの動きを自動補正するため、細かな位置調整の作業は不要だ。