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ロボットの切削加工の利点を訴求/トライエンジニアリング、イワタツール

 システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のトライエンジニアリング(E48)と、切削工具メーカーのイワタツール(E49)は、ロボットを使った切削加工システムを複数展示している。一つはロボットで付加製造(AM)した対象物(ワーク)を、もう一台のロボットで切削加工して仕上げる。実際に宇宙産業での導入例もあり、サンプルワークなども展示する。もう一つは、切削加工する工具を交換しながら複数の加工を施すシステムだ。工具を回転させるスピンドルを3方向に付けている。垂直多関節ロボットの先端軸を回転させてワークに押し当てる面を変えることで、穴開け加工やねじ山を切り出すタップ加工など、複数の加工をする。トライエンジニアリングの岡丈晴専務は「ロボットで切削加工をする利点は多い。それらが伝わるような展示にできた」と自信を見せる。

自動旋盤の背面側を有効活用/シチズンマシナリー

シチズンマシナリー(D23)は自社の自動旋盤に、新開発の「シチズンロボットシステム サイドエントリータイプ」を組み合わせ、加工後のいわゆる「後工程」を一貫して自動化した。 自動旋盤で加工した対象物(ワーク)を垂直多関節ロボットで取り出す。その後、簡易的に洗浄をし、圧縮空気で洗浄液を吹き飛ばすエアブローを施す。その上で外径計測をして、ワークを収めるストッカーに収納する。伊奈秀雄社長は「加工室の扉に対して背面側にロボットシステムを付けることで、段取り作業などをしやすい。また、スペース効率にも配慮した」と開発の意図を話す。

初心者でも簡単に測定の自動化を/ミツトヨ

 測定機器メーカーのミツトヨ(D37)は、対象物(ワーク)の形状を測定する3次元測定機「MiSTAR(マイスター)555」と組み合わせて使うロボットシステム「Mi-BOT e-system(マイボットイーシステム)」を出展している。保管棚と協働ロボットを一体にしたシステムで、保管棚にはワークを固定するジグを載せた台(パレット)を搭載する。ワークの固定が終わったパレットを棚にセットし、準備完了の合図としてその下にある棚のボタンを押す。すると協働ロボットが、ボタンの押された箇所からパレットごと持ち上げて、3次元測定機の機上にセットする。担当者は「ロボットの初心者でも簡単に扱える。保管棚全てにワークをセットすれば、ちょうど一晩で測定が終わる」とアピールする。

シャフトの全数検査を自動化/東京精密

 測定機器メーカーの東京精密(D24)は光学式のシャフト形状測定機「Shaftcom(シャフトコム) Cシリーズ」に産業用ロボットを組み合わせて展示している。シャフトコムは、接触式に比べて高速なのが特徴。それとロボットを組み合わせ、対象物の全数検査を提案する。担当者は「電気自動車(EV)の普及などでシャフトの需要が増え、品質保証の観点から全数検査を求められるケースが多い。そこで、自動化のニーズが強く、このようなシステムを構築した」と話す。

体験コーナー、お気軽に/牧野フライス製作所

牧野フライス製作所(D52)は、製造支援モバイルロボット「iAssist(iアシスト)」の体験コーナー(写真)を設置。営業企画部プロモーション課の長友林太郎課長は「ゲームやラジコンをやったことがある人なら、楽勝です」と、iアシストの使いやすさのアピールに力を入れる。ブース内では5軸マシニングセンタ「DA300 自働化パッケージ」とiアシストを連動させ、ツール交換やワーク交換の実演もしている。来場者はまず体験コーナーから始めるのがよさそうだ。

溶接ロボットシステムを初披露/スギノマシン

スギノマシン(D30)は、TIG(ティグ)溶接やファイバーレーザー溶接などの作業を自動化する溶接ロボットシステムを初披露した。自社製の産業用ロボット「CRbシリーズ」やシミュレーションソフトウエア「CROROROS(クロロロス)」などをパッケージ化しており、ワーク(溶接対象物)の形状に合わせてロボットの動作経路を自動生成できるのが特徴だ。

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