【活躍する説明員】もっと魅力を伝えたい/ニコン
ニコン(D18)で「ロボットビジョンシステム」の営業を担当する樋口美優さんは「もっと製品の魅力を伝えたい」と意気込む。同製品は今年の秋に発売予定で、樋口さんは顧客を訪問する営業活動からメディア向け発表資料の作成まで幅広く担当する。大規模な展示会に出すのは今回が初めてで、「来場者から多くの反響をいただいており、ありがたい」と笑顔を見せる。
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ニコン(D18)で「ロボットビジョンシステム」の営業を担当する樋口美優さんは「もっと製品の魅力を伝えたい」と意気込む。同製品は今年の秋に発売予定で、樋口さんは顧客を訪問する営業活動からメディア向け発表資料の作成まで幅広く担当する。大規模な展示会に出すのは今回が初めてで、「来場者から多くの反響をいただいており、ありがたい」と笑顔を見せる。
芝浦機械(D10)は双腕の協働ロボット「RIDRS(ライダース)シリーズ」を出展している。そのうち、ヒト型のRIDRS-Hは人間でいう腰のあたりにも関節を持ち、前かがみの姿勢を取れる。片腕7軸ずつの14軸と腰の2軸を合わせ、全16軸の自由度を持つ。最新型は以前よりも動作をスムーズにした。それにより、作業工程の一連の動作にかかる時間(タクトタイム)を最大30%程度短縮できた。
SMC(D49)とTHK(D46)、ハーモニック・ドライブ・システムズ(D29)は、会場内のイベントホールで「3社メカトロニクス連携ビジネス交流会」を開いた。3社とも産業用ロボットやロボットハンドなどに使われる要素部品を手掛けており、その製品ユーザーなど約200人が参加した。
リンケージ(E19)は、デンマークのNordbo Robotics(ノーボ・ロボティクス)の無線遠隔操作キット「ミミック・キット」を展示した。同製品は作業者が手にした専用のリモコン「バンドル」を動かすと、ロボットが同じ動きを再現できる。スプレーガンでの塗装や、ディスペンサーの糊付けなど、ダイレクトティーチングを利用しても、再現が難しい現場で活躍する。
リードテック(E78)は、無人搬送フォークリフト(AGF)を2台使いパレット(荷役台)の自動搬送デモを披露する。同社のタブレット端末「ユニバーサルUI」で、AGFに稼働指示を送れる。「ユニバーサルUI上で、AGFの稼働状況をリアルタイムで確認できる機能を開発するなど、ユーザーの要望に合わせてアップデートを重ねている」と担当者。
大阪大学発のスタートアップ企業のThinker(シンカー、E74)はロボットハンド向けの「近接覚センサーTK-01」などを展示する。赤外線センサーと人工知能(AI)が、対象物との距離や形状の情報を非接触で把握する。ブースでは近接覚センサーTK-01を搭載したロボットハンドを使い、ばら積みピッキングのデモも実施している(=動画)。
愛知産業(E4)は、金属製ワーク(対象物)の自動研磨をブースで実演した。産業用ロボットでワークをつかみ、研磨ベルトに押し当てて研磨する。押し当てる圧力を一定にできるため、安定した品質で加工できる。
ヤマハ発動機(E39)はリニア搬送システム「LCMR200」を組み込んだ自動化システムを展示する。「リニア搬送システムを開発する企業が増えているが、ヤマハ発動機はこの分野のパイオニアで、国内ナンバーワンのシェアを持つ。豊富な実績に裏打ちされた信頼性も強みの一つ」(ロボティクス事業部営業企画担当者)。
最大級のブースを構えるファナック(E55)は、多数のロボットシステムを展示したが、中でもロボットによる切削加工システムは大きな注目を集めている。ロボットアームの先端に回転工具を搭載し、ロボットで切削加工する。「ファナックの高剛性ロボットならこの方式でも精度を出せる。ぜひ実加工を見に来てほしい」とロボット研究開発統括本部長の安倍健一郎常務執行役員は話す。
ユニバーサルロボット(C13)は、ブース内に8つのデモシステムを配置した。走行軸を同社の協働ロボットと組み合わせたデモシステムは特に注目を集めている。 吉岡孝朗シニアマーケティングマネージャーは「接触を検知して停止する機能を持つ世界初(同社調べ)の走行軸をデモシステムに採用した。協働ロボットと走行軸のどちらかが停止するともう一方も停止するようにしており、安全柵を置かずに使えるため省スペースを実現できる」と話す。