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2019.10.25

イベント

[MECT会場速報vol.2]主要メーカーのロボットが一堂に

10月23日からの26日までの4日間、名古屋市内のポートメッセなごやで工作機械の展示会「メカトロテックジャパン(MECT)2019」が開かれている。産業用ロボットの専門展ではないが、自社製品とロボットを組み合わせ自動化システムとして展示する工作機械メーカーや測定機器メーカーが多く、会場内ではさまざまなメーカーのロボットを見ることができる。

ロボットメーカーも出展

ロボットダイジェストもMECTの公式メディアの一つ

 「メカトロテックジャパン(MECT)」は工作機械がメインの展示会だが、近年の人手不足や働き方改革を背景に、産業用ロボットを使った自動化の展示が目立つ。工作機械や測定機器を単体ではなく、ロボットとセットにして展示する企業が多い。

 [MECT会場速報vol.1]で紹介したように、ファナックや三菱電機はロボットだけでなく、工作機械関連の製品も手掛ける。展示のメインは工作機械やその関連製品だが、小間内で産業用ロボットも展示する。

注目を集めたFUJIの新型スマートウィング

 産業用ロボット「SmartWing(スマートウィング)」を製造販売するFUJIも工作機械メーカーで、MECT2019に出展する。
 展示の目玉は工作機械だが、工作機械と組み合わせてスマートウィングの新型「SW-H1」を参考出品し、注目を集める。可搬質量10kgのスカラ型で、来春に発売予定という。

多くのロボットメーカーとコラボ

 産業用ロボットや工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)機器の専門商社のダイドー(名古屋市中村区、山田貞夫社長)は、多数のロボットメーカーとコラボし、さまざまな製品を展示する。
 小間内には、工作機械など複数の設備を連結するデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)の設備間搬送ロボット「D-Carry(ディーキャリー)」や、ヤマハ発動機のスカラロボットの新製品「YK400XE」、セイコーエプソンのコントローラー一体型の垂直多関節ロボット「VT6L」などが並ぶ。ファナックや三菱電機、FUJIのロボットも展示する。

  • デンソーウェーブの設備間搬送ロボット

  • ヤマハ発動機のスカラロボットの新製品「YK400XE」

  • セイコーエプソンのコントローラー一体型の垂直多関節ロボット

 ダイドーの小間内には無人搬送車(AGV)の展示も多く、低床型でカゴ車を運べるシャープの「XF-100シリーズ」や、ファナックの協働ロボットを搭載した日立プラントメカニクス(東京都豊島区、中尾剛社長)の「HiMoveRO(ハイモベロ)」、ダイヘンの400kg可搬の参考出品機「AiTran(アイトラン)400」などを見ることができる。

 AGVの要素部品の展示もあり、ナブテスコの全方向に移動可能なAGV用車輪や、ニッセイのバッテリー電源型750W対応の減速機付きモーター、富士変速機の車輪と一体化したコンパクトな減速機付きモーターなどが展示される。また、さまざまなメーカーのAGVに対応するダイヘンのワイヤレス給電システム「D-Broadブロード」の展示もある。

  • シャープのAGVは低床型でカゴ車を運べる

  • ロボットアームを搭載した日立プラントメカニクスの製品

  • ダイヘンのAGVとAGV向けワイヤレス給電システム

  • ナブテスコの全方向に移動できるAGV用車輪

  • ニッセイはAGV向けに減速機付きモーターを提案

  • 車輪と一体化したコンパクトな富士変速機の減速機付きモーター

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