複雑な表面形状にも対応! 基板向け真空ハンドを発表/シュマルツ
ドイツに本拠地を置く真空機器メーカーの日本法人、シュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は9月28日、複雑な表面形状にも対応する新型の真空ハンド「SCG-HSS」を発売したと発表した。
多品種少量生産される電子機器の基板は、複雑な形状のものが多い。従来、そのような物の搬送には、形状に合わせて専用に設計されたハンドを使っていた。しかし製品ごとにハンドを設計し、調整することはコストと生産性に課題がある。
SCG-HSSは、ハンドの吸着面に円筒状に配置された「ならいピン」が対象物の凹凸に柔軟に追従し、吸着する。ピンの操作は空圧式で、対象物に合わせた状態でピンを固定するだけで専用のハンドとして使用できる。
またSCG-HSSには静電気放電(ESD)の対策が施され、ESD破壊による電子部品の不良や破損を防げる。
シュマルツはSCG-HSSを、10月7日~9日に大阪市住之江区のインテックス大阪で開催される「関西機械要素技術展2020」に出品する。