[気鋭のロボット研究者vol.11]普及期の今こそ、ロボットの教示を簡単に【後編】/横浜国立大学 前田雄介准教授
近年、ロボットの性能向上や適用範囲の拡大により、ロボットへの教示(ティーチング)作業を簡単にする技術へと注目が集まる。前田雄介准教授は、ロボットの制御ソフトウエアを軸に、教示を容易にする技術を研究する。直近では、無人搬送車(AGV)や「お掃除ロボット」といった移動式ロボット向けの技術を、固定した産業用ロボットに応用する。
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近年、ロボットの性能向上や適用範囲の拡大により、ロボットへの教示(ティーチング)作業を簡単にする技術へと注目が集まる。前田雄介准教授は、ロボットの制御ソフトウエアを軸に、教示を容易にする技術を研究する。直近では、無人搬送車(AGV)や「お掃除ロボット」といった移動式ロボット向けの技術を、固定した産業用ロボットに応用する。
日本認証(大阪市淀川区、佐川浩二社長)は、2018年からロボットシステムの安全に関する資格「ロボットセーフティアセッサ資格制度(RSA)」を運営する。また、セミナーでは「ロボットは危ないものだと認識していますか?」と問いかけ、ロボット安全や機械安全に関する知識、ノウハウを講義し、ユーザーの意識の向上を図る。佐川社長は「ロボットシステムの開発、構築のプロセスでは安全に対する責任の所在がはっきりしないので、事業としてリスクがある。RSAを通じて安全なロボットシステム作りを後押ししたい」と語る。
名古屋市は2月10日、同市昭和区の名古屋工業大学で「ロボット・IoT・サイバーセキュリティ導入事例セミナー」を開催した。同大学が運営する「ロボット・IoT・サイバーセキュリティ専門人材育成講座」を受講した企業の担当者が講師を務め、自社のロボット導入事例やモノのインターネット(IoT)システムの導入事例を報告し、参加者の関心を集めた。
スイス・チューリッヒ工科大学発のロボットベンチャー企業Rapyuta Robotics(ラピュタロボティクス、日本法人=東京都中央区、ガジャン・モーハナラージャー最高経営責任者<CEO>)は2月17日、安川電機との資本・業務提携を発表した。ラピュタロボティクスは、複数種類のロボットや周辺機器などを統合的に制御するためのプラットフォームを提供する企業。ロボットメーカーとして世界大手の安川電機との提携により、提供できるサービスを拡充。これまでは大手企業を主な対象としてきたが、今後は中小企業でも導入しやすい産業用ロボットと無人搬送車(AGV)が連携するシステムなども提供する考えだ。
東京都中小企業振興公社(保坂政彦理事長)は3月6日、東京都台東区のAP秋葉原で「AI・ロボット導入・活用セミナー ~AI・ロボットによる検査自動化はここまで来た~」を開く。検査工程の自動化をテーマに、人工知能(AI)による外観検査・画像検査システム「WiseImaging(ワイズイメージング)」などを開発、販売するシーイーシーの大和田健太氏や、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)である河政工業(東京都葛飾区)の中瀬勲社長が講師を担当。最新の自動外観検査システムの技術や事例を紹介する。
新世代の無人搬送車(AGV)が次々に登場し、物流業界を大きく変え始めている。2月12日~14日に開かれた「スマート工場 EXPO」などの展示会にも多くのAGVが出展され、来場者の注目を集めた。前編では周辺環境を認識して自律的に走行できる「SLAM(スラム)方式」のAGVを紹介したが、その他の方式を採用したAGVや、応用製品・関連機器なども展示された。
新世代の無人搬送車(AGV)が次々に登場し、物流業界を大きく変え始めている。既存の物流施設にも後付けで導入できるなど、柔軟性の高さが魅力の一つだ。2月12日~14日に開かれた「スマート工場 EXPO」などの展示会にも多くのAGVが出展され、来場者の注目を集めた。
オリックス・レンテック(東京都品川区、細川展久社長)が物流向けのロボット・レンタル・サービスを強化する。2月18日から、中国HIKROBOT(ハイクロボット)製の自動搬送ロボット「Latent Mobile Robot(レイテント・モバイル・ロボット)」(=写真)の取り扱いを開始した。陳列棚の下に潜り込み、棚ごと持ち上げて搬送できる。費用は「6カ月お試しレンタルパック」で月額32万8000円(税別)から。また同日、物流分野を得意とするシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のオフィスエフエイ・コム(栃木県小山市、飯野英城社長)との業務提携を発表した。オフィスエフエイ・コムは物流現場の事前調査・分析から実際のシステム構築までを一貫してできる企業で、倉庫管理システムなども自社で開発する。同社と提携することで、物流ロボットだけでなくシステム全体を一括で提供できる。
ドイツに本拠地を置く真空機器メーカーの日本法人、シュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は2月18日、ハニカム(ハチの巣)デザインの吸着パッド「SFF」を発売した。吸着面にハチの巣状の溝があり、面全体で均一に吸着できる。局所的な負荷がかからず、紙やフィルムなどの変形しやすい物を吸着しても、しわが寄ったり変形しにくい。吸着する対象物に高低差があっても吸着できる「1.5段ベローズ(ジャバラ)タイプ」も近日中に発売予定。
「ロボットシンポジウム2020名古屋」が2月5日、名古屋市千種区の多目的ホールで開催された。人工知能(AI)や産業用ロボットの専門家が次々に登壇し、AI技術の一種であるディープラーニングやバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術のロボットへの応用など、最新トレンドなどを紹介した。