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人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)の出現により、工場の自動化(ファクトリーオートメーション、FA)技術が大きく進化している。FAが発展した近未来の工場とはどんなものか。日本の製造業はどう変わるのか。FA設備財の代表格である工作機械と産業用ロボット、それぞれの業界のトップである日本ロボット工業会の橋本康彦会長と、日本工作機械工業会の飯村幸生会長に語ってもらった。
デンマークに本社を置く協働ロボットのメーカー、ユニバーサルロボット(東京都港区、山根剛北東アジアゼネラルマネージャー)は日本支店を移転し、2019年1月4日から新住所での営業を開始した。新しい住所や連絡先は以下の通り。・住所 〒105-0014 東京都港区芝2-28-8 芝二丁目ビル14階・TEL03-3452-1202・FAX 03-3452-1257
安川電機の産業用ロボット「MotoMINI(モートミニ)」が6軸の垂直多関節ロボットとして業界最小、最軽量(同社調べ)を実現できた要因は、内骨格構造と樹脂製カバーの採用だ。大幅に軽量化したことで、小型モーターでも十分にアームを動かせるようになり、ロボット全体を小型化できた。部品コストを抑えたことで同社のラインアップの中で最も低コストで導入できる産業用ロボットになった。導入コストが低ければ中小企業も導入しやすく、ロボットの普及を後押しできる。
今回紹介する注目製品は、安川電機の6軸多関節ロボット「MotoMINI(モートミニ)」。6軸の垂直多関節ロボットとして業界最小、最軽量(同社調べ)が最大の特徴だ。本体の重量は約7kgで、人が簡単に持ち運べるレベル。小さく軽いので、走行装置や周辺機器も小型化でき、密集したレイアウトを採ることができる。2017年6月に発売して以来、メーカーが想定しなかった使い方もされているという。
ユーシン精機は2019年1月11日、新潟県全域をカバーする技術サービス拠点「新潟サテライト」を県央の燕市に開設する。投資額は非公表。同社は樹脂の射出成形機に付ける取り出しロボットのメーカーで、新潟には日用品や雑貨を製造する顧客が多いため、アフターサービスの強化を図る。従来、新潟での修理やメンテナンスにはさいたま市や長野県塩尻市の拠点から対応していたが、今回の拠点開設でよりきめ細やかなサービスが可能になる。
米国3M(スリーエム)の日本法人スリーエムジャパン(東京都品川区、スティーブン・ヴァンダー・ロウ社長)は、溶接関連の機器を販売する愛知産業(東京都品川区、井上博貴社長)と提携し、「ロボットによる研磨」の市場に参入する。スリーエムジャパンがパートナーに愛知産業を選んだのはどうしてなのか。後編ではその理由を探る。
韓国の大手自動車メーカー、現代(ヒュンダイ)自動車グループで自動車部品や工作機械などを製造販売する現代ウィア(昌原市、キム・ギョンベ最高経営責任者<CEO>)は11月1日、自社の従業員向けに開いたイベントの中で、ロボット市場に参入する計画を明かした。ロボット市場への参入にあたり、同社はこのほど、工作機械の研究センター内にロボット開発チームを設立した。2020年までに、安全柵なしで設置できる協働ロボットを開発する。協働ロボットを皮切りに、将来は物流向けのロボット分野にも参入し、ロボット事業の拡大を目指す。
ドイツに本社を置く大手ロボットメーカーKUKAでは12月、最高財務責任者(CFO)を務めたペーター・モーネン氏(=写真)が新たな最高経営責任者(CEO)に就任した。ティル・ロイター前CEOは退任した。モーネン新CEOは1993年、ドイツに本社を置く大手エネルギー会社、E.ON(エーオン)に入社。その後、2012年にKUKAに入社し、CFOに就任した。「従業員のノウハウをベースにしながら、顧客にとり信頼されるパートナーであり続けたい」と意欲を見せる。
FUJIは12月13日、人工知能(AI)の開発などを手掛けるALBERT(アルベルト)と共同で、プログラミングが要らない多関節ロボットの実現に向けたAI技術の開発を進めていると発表した。共同開発の成果の第一弾として、FUJIの多関節ロボット「SmartWing(スマートウィング)」にAIを搭載し、対象物を自動で認識できるようにしたシステムを開発した。プログラミングが要らずすぐに使え、対象物が変わっても柔軟に対応できる。色や影などの影響を受けにくく、さまざまな場所に導入できる。