
[ロボットが活躍する現場vol.45]半導体製造装置部品の加工・測定を自動化/公精プラント
公精プラント(長崎県島原市、坂本充宣社長)は半導体製造装置の部品加工から測定までの一連の流れを6軸垂直多関節ロボットで自動化する。ただロボットを使うだけでなく、3Dプリンターでハンドの爪部分や測定機のジグを自分たちで製作する環境を整えたことで、臨機応変な対応も可能にした。同社の自動化生産ラインを見学するために九州各地から企業が訪れるという。
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公精プラント(長崎県島原市、坂本充宣社長)は半導体製造装置の部品加工から測定までの一連の流れを6軸垂直多関節ロボットで自動化する。ただロボットを使うだけでなく、3Dプリンターでハンドの爪部分や測定機のジグを自分たちで製作する環境を整えたことで、臨機応変な対応も可能にした。同社の自動化生産ラインを見学するために九州各地から企業が訪れるという。
ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連製品を紹介する連載企画「注目製品PickUp!」。第80回は技術商社の三機(名古屋市熱田区、木島正人社⻑)が開発した協働ロボット用台車連結ユニット「ガッチャンコ」を取り上げる。ガッチャンコは協働ロボットを積載した台車を工場内の既存設備に短時間で連結できる装置だ。吉田勝彦取締役は「協働ロボットを移動させて別の設備と組み合わせて稼働させるには手間とコストがかかる。しかし、ガッチャンコならわずか30秒ほどで既存設備に連結できるため、柔軟な生産体制の構築が可能だ」と自信を見せる。
安川電機は3月13日、産業用ロボットを使ったアーク溶接の新工法「Sequence Freezing Arc-welding(シーケンス・フリージング・アークウェルディング、SFA)」の説明会を愛知県豊田市内で開催した。「ロールケージ」と呼ばれる競技車両に搭載される保護フレームにSFAを適用することで、2~3週間かかっていた製作期間を2~3日まで短縮した。
ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のフレアオリジナル(長野県坂城町、田中陽一郎社長)は3月21日・22日の2日間、本社内で「ロボット祭り」を開催した。
エプソン販売(東京都新宿区、栗林治夫社長)は3月24日、東京都港区のショールーム「エプソンクリエイティブスクエア赤坂」で、UVプリンターとロボットを組み合わせた自動化システムのコンセプトモデルを発表した。「UVプリンターはいわゆる『推し活グッズ』の製造で使われ、市場が伸びているが、印刷の現場は人手不足が大きな課題。この課題解決を目指し、まずは顧客の声を聞いてシステムをブラッシュアップしたい」と商業機器MD部C&I推進課の渡辺大智さんは意気込む。
ファナックの山口賢治社長兼最高経営責任者(CEO)は「生産現場の合理化が以前にも増して重要になってきた」と話す。同社はこれまで、工場建屋の建設などを積極的に進めてきた。それが一段落し、現在は現場の合理化による生産効率の向上に力を注ぐ。
4月からは新年度。新年度といえば、新入社員が入社する時期だ。新卒社員の場合、社会人としての振る舞い方も業務の基礎知識も知らないところからのスタートになるため、戦力化するまでに丁寧な指導が必要になる。少子化で若手社員の数は多くないため、少ない新人に「手取り足取り」で教える現場も多いことだろう。
Mujin(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者<CEO>)は3月28日、オートメーションストラテジー本部を新設したと発表した。 同部門は製造現場や物流現場の自動化・DX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術による変革)に向けたコンサルティングサービスを提供し、現状調査、分析、自動化要件定義支援などを行う。
ドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーションの日本法人(横浜市西区、川野俊充社長)は3月19日、「ベッコフ・ソリューション・プロバイダー・プログラム(BSPP)」を発表した。BSPPは、システム構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)との連携を深める制度で、今年1月に開始した。ベッコフの日本法人は認定したSIerに向けて、従来よりも充実した技術トレーニングや技術サポートを提供する。また、展示会への共同出展などのマーケティング支援や、開発プロジェクトの支援なども用意する。
GROUND(グラウンド、東京都千代田区、宮田啓友社長兼最高経営責任者)は3月25日、自律移動型搬送ロボット「PEER(ピア) 100」3台が日本通運の倉庫に導入されたと発表した。