[特集 国際ロボット展vol.11]明日が最終日! 新型協働ロボとデジタルツインに注目
実際の空間と仮想空間が一致
新型協働ロボットを発表
ファナックは今回展で、新型の協働ロボット「CRX-10iA」を発表した。全体的に丸みのあるデザインで、タブレットを使って操作し、アイコンを並び替えることでプログラムを作成できる。ロボットを直接つかんで動かすダイレクトティーチングにも対応する。「家電製品はあまり説明書を読まなくても使える。それと同じように、直感的に使い方が分かる操作性にこだわった」と稲葉清典専務は話す。
もう一つの目玉が、ケーブル内装型のスポット溶接用ロボット「R-2000iD/210FH」で、非常停止時に自動で原点まで戻る機能を搭載した。仮想空間で動作をシミュレーションすることで、周囲にぶつからない原点復帰の経路を自動生成する。
「CRXはこれまでのロボットを使いなれていない人でも使いやすい。R-2000iD/210FHの原点復帰機能は、使い慣れた専門家が求める機能。それぞれ対象は異なるが、高度な技術で『使いやすさ』を追求した点は同じ」と稲葉専務は言う。