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2021.03.05

[特集 物流機器は新世代へvol.10]9日から愛知で初開催! 現地で見るべき展示はこれだ

3月9日~12日の4日間、愛知県常滑市のアイチ・スカイ・エキスポ(愛知県国際展示場)で物流の専門見本市「国際物流総合展」が開かれる。同展はこれまで、西暦偶数年の秋に首都圏で開催していたが、第14回の今回展は東京五輪・パラリンピックが1年延期された影響で時期と会場を変更。愛知県で初めて開催される。「ロジスティクスのRe Design(リデザイン)」をテーマに、出展者246社・団体(3月2日時点)と来場者3万人を見込む。限られた時間で会場を上手く回るには、事前の情報収集が大事だ。ここでは出展者が事前に発表した情報をまとめて紹介する。

ロボがコンテナを出し入れ、収納力が高い自動倉庫

昨年2月に開かれた国際物流総合展2020で、オカムラが展示したロボット倉庫システム「オートストア」

 オカムラ(小間番号=C-101)は、「ロボティクスで創る 物流のニューノーマル」をテーマに、ロボティクス・ソリューションのデモンストレーションを披露する。
 具体的には、同社が国内唯一の正規代理店を務める、ノルウェー・オートストアのロボット倉庫システム「Autostore(オートストア)」を展示する。

 オートストアは、多数の四角いロボットが、倉庫上部から縦横に敷き詰められたコンテナを出し入れするユニークなシステムだ。収納力は、一般的な自動倉庫の約2倍、平置き棚の約3倍だという。世界30カ国以上の約500カ所で導入され、日本でも大手家具メーカーニトリの物流倉庫などで採用されている。

 この他には、コンテナから商品を取り出すロボットシステム「RightPick(ライトピック)」や自律移動ロボット「ORV」なども出展し、物流を止めないための自動化ソリューションをアピールする。

デモ機を通じ、独自技術をアピール

アイエイアイが昨年1月に発売した「デジタルスピコン付きエレシリンダー」

 アイエイアイ(小間番号=D-408、静岡市清水区、石田徹社長)は2点の位置決めに特化した電動アクチュエーター「エレシリンダー」を使った電動コンベヤーのデモ機や、直交ロボット使ったビールケースのパレタイズ(積み付け)システムを展示する。

 また、昨年1月に発売した「デジタルスピコン付きエレシリンダー」を来場者が操作できるコーナーも設ける。これまでは外付けだったコントローラーとティーチングペンダントを内蔵することで、始点や終点、速度、加速度などを本体で簡単に設定できるようにした製品だ。ブースでデモ機に触れてもらうことで、操作の簡単さをアピールする。

無人ピッキングシステム「TAPS」をリニューアル展示する(写真は19年7月の自社展で撮影したTAPS)

 物流システムや、荷役・運搬作業用機器を製造する伊東電機(小間番号=E-418、兵庫県加西市、伊東徹弥社長)は、「MBR(ロボットを超えるMDR式ロボット)」をテーマに掲げる。
 
 自社のコア技術が詰まったモーター内蔵型ローラー「MDR」を活用した、無人ピッキングシステム「TAPS(タップス)」をリニューアルして展示する。

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