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2021.06.07

工作機械用の協働ロボットシステムを発売/ヤマザキマザック

 ヤマザキマザック(愛知県大口町、山崎高嗣社長)は6月1日、協働ロボットを使った自動化セル「Ez LOADER(イージーローダー)10」を発売した。

 Ez LOADER 10は、ファナックの協働ロボット「CRX-10iA/L」とビジョンセンサー、アルミ製架台、専用のソフトウエアを内蔵したタブレット端末で構成され、工作機械で加工するワーク(被加工物)の着脱作業を自動化できる。対象の工作機械は、同社の中小型の複合加工機やCNC旋盤、立形マシニングセンタなどだ。

 最大の特徴は、簡単で迅速にセットアップができること。Ez LOADER 10を工作機械にケーブルで接続し、タブレット端末で初期設定するだけで稼働する。立ち上げにかかる時間は15分以内だ。軽量のため、別の工作機械へも簡単に移設できる。

 ユーザーはワークを専用の台にセットし、ワークの高さなどの情報をタブレット端末に入力するだけで加工を始められる。煩雑なティーチング作業は不要で、生産開始までのリードタイムを大幅に短縮できる。

 取り扱い可能なワークは直径50~200mm、長さ25~100mm、質量は5kgまで。本体寸法は幅700×奥行き530×高さ665mm。本体価格は税別で820万円から。年間100台の販売を目指す。

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