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2021.10.20

学習不要でつかむ位置が分かるように/TRUST SMITH

 TRUST SMITH(トラストスミス、東京都文京区、大澤琢真社長)は10月15日、把持対象物をカメラで写すだけで、ロボットハンドが最もつかみやすい位置を検出する「モデルレス物体認識アルゴリズム」を実用化したと発表した。

 このアルゴリズム(データ処理方法)は被写体との距離を計測できる深度カメラで取得した画像をもとに、さまざまな位置や角度から検証して最もつかみやすい位置を割り出す。ロボットに物の情報を学習させる必要がなく、学習のための時間や手間を不要にできる。

 近年はつかむ位置を判断する方法として、人工知能(AI)技術の一種であるディープラーニング(深層学習)が注目を集めているが、膨大な学習データ量と学習時間を必要とする。同アルゴリズムは事前に学習させなくてもつかむ位置を判断できるため、作業効率の向上を図れる。

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