10-12月の産ロボ受注額は3.9%増、年間も前年から大きく増加/日本ロボット工業会
日本ロボット工業会(JARA、会長・小笠原浩安川電機社長)は1月27日、2021年10-12月期の会員企業による産業用ロボットの受注額や出荷額を発表した。
受注額は前年同期比3.9%増の2310億円で、6四半期連続で前年同期比増となった。
生産額は同29.5%増の2110億円、出荷額は同27.3%増の2156億円と、それぞれ5四半期連続の前年同期比増加となった。国内出荷は半導体向けなどが好調で、電気機械製造業を中心に増加した。輸出はアジアの一部で前年同期から減少したものの、中国が需要をけん引し、欧米でも勢いがあった。
また、21年1-12月の年間受注額(会員のみ)は同29.6%増の9405億円、年間生産額は同26.4%増の8326億円で、ともに前年を上回った。
会員と非会員を合わせた年間受注額は対前年比27.7%増の1兆970億円、生産額は同26.5%増の9700億円と見込む。受注金額が1兆円を超える見込みとなるのは初で、詳細は5月に発表予定。
21年には新型コロナウイルス感染症は収束しなかったが、堅調な中国が引き続き輸出市場をけん引した。欧米や国内の回復で、全体として大幅なプラス成長となった。