[ショールーム探訪vol.4]弱点を打破した、始まりの場所【後編】/ オフィスエフエイ・コム「スマートファクトリー・コンダクター・ラボ(スマラボ)小山」
引き合い多い物流
最近では、物流関係の引き合いが多いという。そこで「物流ゾーン」から見学した。まずは、段ボール箱を荷下ろしする「デパレタイズ」システムだ。
物流倉庫などで使われるかご付きの台車に載る段ボール箱を、産業用ロボットが1つずつ下ろす。大きさが異なり、不規則に積み重ねられた段ボール箱でも、上部に付けた光学カメラで認識して上から順番に把持して下ろす。
ロボットコントローラーには人工知能(AI)が搭載されており、ロボットの動作をプログラムする複雑な教示作業をせずに稼働できる。
一見すると、難易度は高くないように思える。しかし、かご台車は周囲の柵がロボットの可動範囲を制約するため、柵にぶつからないような動作プログラムを作るのは難しい。その難関をAIが処理して、教示を不要とした。
また、光学システムの強みを生かしたシステムは他にもある。特殊な模様をプロジェクターで投影し、対象物の高さを認識して把持する展示は、ぜひ現地で見てほしい。