生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2024.02.13

イベント

周辺機器やAIでより高度な自動化を、ロボットの専門展で脚光

1月24日~26日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「ロボデックス」など複数の展示会が開催された。ロボデックスにはロボットや周辺機器のメーカー、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)など多くの企業が出展した。ロボットと周辺機器を組み合わせた高度な自動化システムのほか、遠隔操作やティーチング(教示)などに関する先進的な技術にも注目が集まった。

カメラやAIで高度な自動化を

メックマインドの「Mech-Eye PRO M」はねじの色の違いも認識できる

 中国のビジョンシステムのメーカー、Mech-Mind(メックマインド)ロボティクスの日本法人メックマインド(東京都港区、楊培社長)は、複数のデモシステムをブース内に配置した。
 ボルトのばら積みピッキングには、「Mech-Eye PRO M(メックアイプロM)」を使った。銀色と黒色の2種類のボルトを、色の違いも認識してピッキングできる。マーケティング部の清水彩課長は「メックアイプロMは高精度な認識が必要な作業に向けた製品で、処理速度にも優れる」と説明する。

 他にも物流現場やプレス加工現場などを対象としたデモシステムを構築し、同社のビジョンシステムの幅広いラインアップを訴求した。

SSIはAIできずなどを判定する外観検査システムを出展

 テックマンロボットの国内代理店の1つ、SSI(浜松市中区、小笠原誠社長)は外観検査システムを披露した。
 テックマンロボットの「TM AI COBOT(コボット)」で、対象物の表面のきずなどを自動で判定する。同製品はカメラと人工知能(AI)を標準搭載しているため、外観検査の自動化のハードルを下げられる。小笠原社長は「生産現場の自動化のレベルが上がり、単純なハンドリングだけでなく外観検査のニーズが増えている。展示会でデモシステムを通じて、ユーザーにイメージをつかんでもらえたら」と語る。

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