生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

企業

RECENT POSTS

“導入しやすい”自動化システムに脚光/ヤマザキマザック

大手工作機械メーカーのヤマザキマザック(愛知県大口町、山崎智久社長)は2018年11月29日~12月1日の3日間、岐阜県美濃加茂市の美濃加茂第一製作所内のショールーム「ワールドテクノロジーセンタ」など2つの会場で内覧会「JIMTOF2018アンコールフェア」を開催した。工作機械やレーザ加工機の新製品など計27台を2つの会場で展示。3日間で約3000人が来場し、会場は大いににぎわった。“導入しやすい”自動化システムに加え、自動化や無人化に必要な最新の加工技術などが脚光を浴びた。

桁違いの超多品種・高速処理を物流向けに提案/KyotoRobotics

Kyoto Robotics(キョウトロボティクス、滋賀県草津市、徐剛社長)は、物流業界向けに産業用ロボットを使った「デパレタイジング・ロボット・システム」を開発した。パレット(荷台)やカゴ車などに積まれた段ボール箱をコンベヤーなどに自動で荷降ろし(デパレタイズ)する。デモンストレーションでは、同社が「業界最速」と胸を張る毎時800箱の高速デパレタイズを披露した。独自のビジョンセンサーがこのシステムの肝だ。

[注目製品PickUp!Vol.3]ロボット初心者でも簡単操作/FUJI 「SmartWing(スマートウィング)」【後編】

独自の操作方法で、簡単に動作を入力できるFUJIの「SmartWing(スマートウィング)」。これまでロボットを使ったことのない企業でも導入しやすいよう、ハンドや安全カバーなどの標準的な周辺機器も用意した。「ロボットシステムをすぐに立ち上げ、稼働させられる」と藤田政利技術部長は言う。システムの構築を請け負うシステムインテグレーター(SIer)の負担を軽減できると、SIerからも注目される。

[注目製品PickUp!vol.3]ロボット初心者でも簡単操作/FUJI 「SmartWing(スマートウィング)」【前編】

電子部品を基板に装着する電子部品実装ロボットで高いシェアを占めるFUJIは、これまで培った技術を応用して2017年に5軸の多関節ロボット「SmartWing(スマートウィング)」を開発した。最大の特徴は、難しかった多関節ロボットの操作を、座標の指示など簡単な設定だけでできるようにしたことだ。

AIやAGV、ビジョンセンサーで協働ロボが進化

安全柵が不要な協働ロボットに、人工知能(AI)や無人搬送車(AGV)、ビジョンセンサーを組み合わせた提案が増えている。これらはいわばロボットの頭脳や足、目であり、ロボットの機能を大きく拡張できる。10月17日~21日の5日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれたイベント「ワールド・ロボット・サミット2018」から、協働ロボットとAIやAGV、ビジョンセンサーを組み合わせた展示を紹介する。

[注目製品Pick Up!vol.2]業界最大35kg可搬はだてじゃない/ファナック「CRシリーズ」【後編】

“緑のロボット”とも呼ばれるファナックの協働ロボット「CRシリーズ」。2015年に発売した「CR-35iA」は最大可搬重量35kgを誇る。また近年は、協働ロボットとモノのインターネット(IoT)技術、人工知能(AI)技術の融合にも力を入れる。「IoT、AIがあれば協働ロボットをより柔軟に運用できる。人・機械・ロボットが連携する世界を実現したい」と稲葉清典専務は言う。

[注目製品Pick Up!vol.2]業界最大35kg可搬はだてじゃない/ファナック「CRシリーズ」【前編】

“緑のロボット”とも呼ばれるファナックの協働ロボット「CRシリーズ」。他メーカーでは最大可搬重量10kg程度の協働ロボットが多いが、2015年に同社が協働ロボットとして初めて発売した「CR-35iA」は最大可搬重量35kgを誇る。「想像以上に難易度が高く、要素技術から自社開発した。全社の技術を結集したプロジェクトだった」と稲葉清典専務は語る。

[ロボットが活躍する現場vol.2]生産性は向上したが悩みも 三和ロボティクス【後編】

三和ロボティクスが導入したデンマーク・ユニバーサルロボットの「UR10」は、「協働ロボット」と呼ばれるタイプの製品だ。一般的な産業用ロボットは、安全確保のために柵などで周囲を囲う必要があるが、協働ロボットは危険がないことを事前に確認(リスクアセスメント)すれば、安全柵なしで設置できる。自動化を進める中で、同社は安

[ロボットが活躍する現場vol.2]生産性は向上したが悩みも /三和ロボティクス【前編】

精密な金属部品を加工する「精密加工事業」と、自社ブランドの自動化装置などを扱う「ロボテク事業」の2本柱で事業を運営する三和ロボティクス。部品加工の現場では、デンマーク・ユニバーサルロボットの産業用ロボット「UR10」が稼働する。加工機7台に対し、5台のUR10を導入。加工材料の着脱工程を自動化した。これまでは、6人の作業者が2交代制で、7台の加工機を管理していた。
UR10を導入して夜間はロボットが作業する体制を整え、作業者を3人に減らすことができた。

製造業の集積地で、協働ロボや新規参入に人だかり

産業用ロボットとはどんな物なのか――。実際にこの目で確かめよう、できれば実際に操作もしてみようと、名古屋市港区のポートメッセなごやで9月に開かれた「名古屋ロボデックス‐ロボット開発・活用展」に出かけた。展示会リポートの前編「産業用ロボットってどう使う?記者が実際にやってみた」では川崎重工業が展示した、宇宙船のコックピットのような場所での塗装ロボットの操作などを体験リポートした。後編では会場で見つけた、注目すべきその他の展示を取り上げる。

TOP