コンパクトさに驚愕、工作機械展に見る専用パッケージ提案【前編】
金属加工の業界でも産業用ロボットの普及が急速に進む。11月に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた工作機械の専門展「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」でも、各メーカーはこぞって産業用ロボットを組み込んだ自動加工システムを提案した。特に、工作機械専用のパッケージシステムを開発し、「産業用ロボットのプログラミングができなくても使える」とアピールする企業が目立った。
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金属加工の業界でも産業用ロボットの普及が急速に進む。11月に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた工作機械の専門展「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」でも、各メーカーはこぞって産業用ロボットを組み込んだ自動加工システムを提案した。特に、工作機械専用のパッケージシステムを開発し、「産業用ロボットのプログラミングができなくても使える」とアピールする企業が目立った。
金属加工の業界でも産業用ロボットの普及が急速に進む。11月1日~6日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた工作機械の専門展「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」でも、各メーカーはこぞって産業用ロボットを組み込んだ自動加工システムを提案した。大手はもとより、中堅や中小メーカーでも産業ロボットを使った展示が目立った。各社のスタンスが分かれたのが、「ロボットをどこに置くか」だ。
金属加工の業界でも産業用ロボットの普及が急速に進む。11月1日~6日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた工作機械の専門展「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」でも、各メーカーはこぞって産業用ロボットを組み込んだ自動加工システムを提案した。大手はもとより、中堅や中小メーカーでも産業ロボットを使った展示が目立った。各社のスタンスが分かれたのが、「ロボットをどこに置くか」だ。
市場調査会社のインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(IDC Japan、東京都千代田区、竹内正人社長)は11月20日、日本と中国における産業用ロボットの利用動向を比較・分析した調査結果を発表した。ロボットのシステム構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を選ぶ条件は、日本の製造業では「ロボットの調整やプログラミング、導入時の試験ができる」が全体の21.7%と最も多かった。中国では「用途に合わせて機能の組み合わせやカスタマイズの提案ができる」が25.0%と最多。「現場の事情や予算など、顧客に合わせた提案」は日中とも回答が多かった。
スギノマシン(富山県魚津市、杉野太加良社長)は11月20日、原発の廃炉作業などに使うアーム搭載の自走式小型ロボットを開発したと発表した。横幅80㎝、高さ105㎝で、重機が入れない狭い空間でのがれきの撤去など、さまざまな作業が可能。可搬重量は100kg(アーム伸長時50kg)。ジョイスティックで遠隔操作する。移動機構はクローラー(無限軌道)式で、凹凸のある地面を走行でき、300mmの段差を越えられる。このようなロボットの量産は国産では初という。発売は2019年4月。初年度に3台、以降は年間10台の販売を目指す。価格は5000万円から
「2018名古屋プラスチック工業展」が10月31日~11月2日の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。会場では、プラスチックを成形する射出成形機と、成形したプラスチック製品を金型から取り出すロボットをセットで展示するケースが目立った。専用の取り出しロボットを使った提案が多かったが、射出成形機と汎用の多関節ロボットを組み合わせた、プラスチックと金属部品を一体化して成形する自動化システムの展示も注目を浴びた。
Kyoto Robotics(キョウトロボティクス、滋賀県草津市、徐剛社長)は、物流業界向けに産業用ロボットを使った「デパレタイジング・ロボット・システム」を開発した。パレット(荷台)やカゴ車などに積まれた段ボール箱をコンベヤーなどに自動で荷降ろし(デパレタイズ)する。デモンストレーションでは、同社が「業界最速」と胸を張る毎時800箱の高速デパレタイズを披露した。独自のビジョンセンサーがこのシステムの肝だ。
FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は11月27日、仙台市青葉区のTKPガーデンシティプレミアム仙台西口で「2018 Autumn SIer’s Day(オータム・エスアイアーズ・デイ) in 仙台」を開催する。
スイスに本社を置く大手ロボットメーカーABBは10月、中国の上海にロボット工場を新設すると発表した(=写真)。1億5000万ドル(約170億円)を投資し、2020年末までに操業を開始する。延べ床面積などは公表していない。新工場には最新のデジタル技術や人工知能(AI)、協働ロボットなどを取り入れ、ロボットがロボットを作る高度に自動化された「未来の工場」を目指す。また、デジタル技術やAIなどを研究する「オンサイトR&Dセンター」も設け、AIの技術開発も加速する。
セイコーエプソンは11月15日、スカラロボット「LS シリーズ」に可搬重量10kg の「LS10」を追加し、国内での受注を開始した。既存の可搬重量3kg、6kg、20kgのタイプと合わせ、計4機種で展開する。LS10はモーターの原点位置を記憶するためのバッテリーが不要で、交換の手間と費用が掛からない。アーム先端にはカメラ用の端子があり、接続が容易。また、ロボットとコントローラーをつなぐケーブルは工具なしで付け外しができ、ロボットの設置や交換がしやすい。